Shell オブジェクト


シェルに関する操作を行う。
すでに超強力なMS純正のFileSystemObjectがあるので、それを多少補う程度のものである。

 

IsWindowsNTプロパティ

WindowsNT/2000で動作していればtrueとなる

WindowsVersionプロパティ

WindowsNT/2000のバージョンを返す。
Win9xは0となる。

Confirmプロパティ

ファイルの削除などをユーザーに確認を求めるか否か

Silentプロパティ

プログレスを表示するか否か

unk ShellExecute path , [parameter] ,[initdir] ,[window]

指定したドキュメントまたは実行ファイルを開く。
パラメーターとカレントディレクトリの指定が可能。
Windowsパラメーターで表示スタイルを指定できる。
0不可視、1通常、2最大、3最小、4最小(非アクティブ)

プロセスオブジェクトを返す。
待機や終了値が必要なときは、このオブジェクトを利用する。

unk GetSoecialFolderLocation メソッド

連想配列オブジェクトを返す。特殊デイレクトリを列挙する。
サポートされている内容については環境によって異なる。

ver GetDLLVersion path [, mode ]

指定した実行ファイルまたはDLLのバージョン情報を返す。
modeが0なら、「*.**」形式、0以外なら「**.**.**.**」形式で返す。

unk ParseName [filename]

ファイル名の拡張子だけを変更したり、ファイル名だけを変更したりする操作を簡単に行うオブジェクトを返す。

bool Copy from , to
bool CopyRenameOnCollision from , to

ファイルのコピーを行う。
CopyRenameOnCollisionはファイルのコピー先の同一ファイル名があればリネームしてコピーする。
fromには自動拡張一次元配列か、Variant型のSAFEARRAY配列(VBSの通常の配列)、または単独の文字列を渡すことができる。

bool Move from , to

ファイルの移動を行う。
fromには自動拡張一次元配列か、Variant型のSAFEARRAY配列(VBSの通常の配列)、または単独の文字列を渡すことができる。

bool Delete

ファイルの削除を行う。
fromには自動拡張一次元配列か、Variant型のSAFEARRAY配列(VBSの通常の配列)、または単独の文字列を渡すことができる。

EmptyRecycleBin path

指定したパスのドライブに属するゴミ箱を空にする。
省略すると、すべてのドライブを対象に空にする。

RecentDocs path

指定したパスの履歴を作成する。
省略すると履歴を消去する。

SetMainWindow obj

OverlappedWindowオブジェクトを指定し、メインウィンドウとして認識させる。

 


ShellExecuteObject

ShellExecuteで返される、プロセスの終了待機を行うオブジェクト

ただし、エクスプローラやインターネットエクスプローラといった、あらたなインスタンスを起動しないプロセスに対してShellExecuteを行った場合には、このオブジェクトは意味をもちません。

ShellオブジェクトのShellExecuteの結果として返される。

ExitCode プロパティ

プロセスの終了コードを取得できる。

 

ret Wait tim

プロセスが終了していなければfalseがかえる。
プロセスが終了したか、プロセス終了が判断できない場合はtrueがかえる。
timで指定したミリ時間だけ待機する。
マイナスを指定すると無限に待つ。

 


ParseName オブジエクト

ファイル名を変更するのに都合の良いオブジエクト

ShellオブジェクトのParseNameメソッドによってのみ作成される。

PathNameプロパティ

 対象となるフルパスを取得・設定します。

FileName プロパティ

 もっとも末尾のフォルダマーク以降を取り出したり、設定できます。

Extention プロパティ

 もっとも末尾のフォルダマーク以降の、もっとも末尾の小数点以降を取り出したり設定します。
 小数点は含まれません。

Nameプロパティ

 もっとも末尾のフォルダマーク以降の、もっとも末尾の少数点までを取り出したり設定します。
 フォルダマークと小数点は含まれません。

Driveプロパティ

 もっとも最初のコロンまでを取り出したり、設定します。
 コロンを含みます。

Directoryプロパティ

 コロン以降、もっとも末尾のフォルダマークまでの文字列を返します。
 末尾のフォルダプマークを含みます。
 設定はできません。