- はじめに
この文書「B-Free宣言」は、私たちが「B-Freeプロジェクト」
を始めるにあたっての決意表明であり、またプロジェクトの
目指すべき目標を公に宣言するものであります。
- プロジェクトの目的
B-Free(びーふりー)プロジェクトとは、BTRON仕様に準拠したOSを
一からフルスクラッチで作成するプロジェクトです。
私たちは、これから作成するBTRON仕様OSを
『B-Free OS(びーふりー・おーえす)』と名付け、
仕様の設計とコーディングを行っています。
B-Free OSはマイクロカーネルをベースとした完全な
マルチタスクOSであり32-bit以上のCPUを対象としたOSです。
私たちは以下の三つの事実に勇気づけられ、BTRONを作成する決意をし、
また、BTRON規模のOSであっても個人規模で作成可能である、
という根拠にしています。
- 個人によるITRONの実装例がいくつも報告されている
- ITRONをカーネルとしたBTRONの実装例が報告されている
- フィンランドのLinus B.Torvaldsさんが個人規模で作ったLinuxが、
現実に存在し稼働している
私たちの作成するB-Free OSは将来、ソースコードも含めて
フリーで配布される予定です。B-Free OSが全世界で使われ、
TRONプロジェクトへの理解者と協力者が増えることを願っています。
- プロジェクトの目標
B-Freeプロジェクトでは、以下の成果物の作成を目標としています。
- 32bit CPUを対象とした BTRON仕様準拠OS
- 同OSのソースコード
- 同OS上のセルフ開発環境
- 同OS上のアプリケーション
- 各種ドキュメント
- プロジェクトの性格
- 成果物の公開:プロジェクトの成果物は、GPL(GNU Public License)に従って公開します。
- 著作権:ここで発生した著作権は、B-Freeプロジェクトと、各メンバーに属します。
- メンバーの資格:B-Free OSの作成作業に協力して下さる方なら、どなたでもメンバーになれます。
- ホームページとメイリングリスト
ホームページを下記のアドレスで開設しています。
プロジェクトの状況や各種技術情報が掲載されています。
また、B-Free OSのためのメイリングリストが設置されています。
参加希望の方は以下のページをご覧のうえ参加ください
(参加方法や過去のログがあります)。
- 当プロジェクトへの連絡先
仕様の設計やコーディングをやりたい方、アプリケーションを作りたい方、
また、それ以外になんらかの形で協力して下さる方は、
B-Freeオフィシャルホームページをご覧の上、メイルアドレスに連絡を下さい。
開発用マシン(現在は Linuxを開発環境としています)、
ミーティング場所の提供なども助かります。
B-Freeプロジェクトプロデューサー 長谷川 徹
(NBF01763@nifty.ne.jp)
- 転載について
この文書は、内容に変更を加えない限り自由に転載してくださって結構です。
B-Freeプロジェクトリーダー 内藤 隆一
(night@tron-net.gr.jp)