B-Free サブプロジェクト実装指針


1998年9月8日(火)
内藤隆一 (night@tron-net.gr.jp)

1) B-Free OS (およびサブシステム)は、原則として BTRON 仕様 *1) および 
   TRON HMI 仕様 *2) に従う。
   ただし、BTRON 仕様書の記述のうち、実装上の記述(各マネージャの構造等)
   については従う必要はない。API 上の動作(イベントの取得時の動作等)に
   ついては API 仕様に含むこととする。

2) BTRON 仕様に記述のない部分については、実装者が自由に内容を決めてよい。
   各マネージャ/コンポーネントの実装方法については、BTRON 仕様の記述に
   関わらず、実装者が自由に内容を決定できる。
   この考えは、モジュール構成についても同様である。

3) BTRON 仕様のうち問題(実装するのが難しい、仕様自体がおかしい)がある
   部分については、実装者の判断によって改良してもよい。
   ただし、上下層のインタフェース部分に対して影響がある場合は、B-Free
    ML などにより上下層のモジュールの実装者に同意を得る事を推奨する。
   (同意は必須ではない) 
   これらの改良は、可能な限り各モジュールへの影響を最小限に留める事。
   既存 API の変更については、上位互換を推奨する。

4) BTRON 仕様から逸脱/拡張する場合、なるべくその変更後の仕様を実装者は
   記述/公開すること(最低限、拡張した仕様のリストは公開して欲しい)。 *3)


なお、アプリケーションプログラムを書く上で API を拡張したり、あるいは
自分で拡張したのでプログラムにマージして欲しいならば、サブプロジェクト
を管理している人に連絡すること。
ただし、要求したからといって、新しい機能が入るとは限らない。その場合、
アプリケーションプログラム側で対応することを検討することを推奨する。
多くの人が必要としている機能ならば、新しく入る可能性が高い。

サブプロジェクトでの選択が不満な人は、その部分を独自に作成して、対案の
有効性を示せば、その修正が入る可能性は高い。


*1) BTRON 仕様は、以下の文書の順序で従う(記述が矛盾している場合には、
    上の仕様書の記述に従う):
    o BTRON3 仕様書
    o BTRON1 仕様ソフトウェア仕様書
    o BTRON1 標準プログラミングハンドブック

*2) TRON HMI 仕様は、以下の文書に従う(記述が矛盾している場合には、
    上の仕様書の記述に従う)
    o トロン電脳生活ヒューマンインタフェース標準ハンドブック
    o BTRON3 仕様書
    o BTRON1 仕様ソフトウェア仕様書
    o BTRON1 標準プログラミングハンドブック

*3) B-Free ML または B-Free API サブプロジェクト宛にメイルを出せば
    自動的に B-Free API に追加される(これは、API を変更するというメイ
    ルを受けつけるのであって、API を変更して欲しいというメイルについて
    ではないことに注意)。



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