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[b-free: 1183] Re: スケジュールについて
> さて、GCC が C++ の機能を使うには、ランタイムによるサポートが必要にな
> ります。ランタイムライブラリ自体のソースは C++ に添付されていますから、
> そのソースを何もない状態で動かすように移植することになるでしょう。
> GCC のランタイムライブラリは、もっと低レベルの OS の機能を使って実装さ
> れているわけですが、その OS の機能をエミュレーションすることになります。
> 普通 GCC は、OS の下で動きますから、ランタイムライブラリをエミューレー
> ションすることなどは想定されていません。GCC の内部処理と OS の詳しい技
> 術者を持ってきても、多分、一年がかりの作業になるでしょう。
えーっとこのあたり勘違いしているようなので...
C++はCのライブラリの上に作られています。
だから...C言語が普通に動くのならC++でも動くはずなんですけど...
まぁ、例外処理まで使いたいって思えば別ですけど。
> さらに、オブジェクト指向の場合、ライブラリ化が重要になります。このオブ
> ジェクト指向のライブラリについては、使う方も作る方もそれなりの労力がか
> かります。使い物になるオブジェクトライブラリを作るには、2、3年かかるで
> しょう。ソースの量も、数万ステップを越えるものになります。
これはオブジェクト指向だから大きくなるとか一概に言えないと思います。
たしかに...オブジェクト指向のクラスライブラリの作成には手間がかかりま
すが..だからといって数万ステップを必ずしも越えるものじゃないと思います。
> 実際、C++ により OS を書き換えるというのは、UNIX でも試みられたことが
> あります(system V の後継)。しかし、最終的には C++ への書き換えは失敗し
> てしまいました。このときは、SUN と AT&T の技術者が共同で作業したはずで
> す。AT&T といえば、C++ の総本山で、C++ に詳しい技術者もいたはずです。
> しかしながら、そういうところですら OS を C++ で記述することに失敗した
> わけです。
C++に詳しくてもオブジェクト指向に詳しくないとそれほど意味がないと思い
ます。C言語を知っていても構造化の考え方をわかっていなければCの持つ利点
を生かせないのと同じです。
(AT&Tにオブジェクト指向を使える人がいないとは思えませんが...)
> 新しいところでは、Windows NT の場合でもウィンドウマネージャに C++ を使っ
> て、作業が大幅に遅れたということがあります。
あれは...別の方向から遅れたという話も...
> こういう事実を見る限り、オブジェクト指向言語、特に C++ で OS を書くの
> は、時間および作業量が大きくなるであろうことはまず間違いないでしょう。
>
>
> また、API (実際にはライブラリになると思いますが)、にオブジェクト指向を
> 使うことも懐疑的です。アプリケーションを書く時に使いものになるオブジェ
> クト指向のライブラリを作るのは、非常に大変な作業になります。
そうですか?
Delphiもオブジェクト指向のライブラリですよ。
Javaはクラスライブラリだけしかありませんよ。
> オブジェクト指向のライブラリは、個々の関数がクラスという関係でつながり
> があります。個々の関数のことを考えればいいライブラリに比べ、クラス階層
> という別の見方でも考えなければいけないオブジェクト指向ライブラリを構築
> するのは、作り直しを何回も行う必要があるでしょう。MCF などを見ると、何
> 回作り直されたか。。。。
あれは...元々のクラス構成が悪かったんですよ。
> # 再利用できる、というのはオブジェクト指向のウリなのに。
> # 肝心のライブラリが変わったんじゃ再利用もあったもんじゃない。
勘違いしていると思います。
たとえば、VCL1で作ったアプリが10本あればそれはVCLを再利用してい
ると言えます。オブジェクト指向の再利用というのはそういった意味です。
確かに、VCL2になってVCL1と互換性が全くなくなったのであれば問題で
すが...互換性を維持させるための方法としてCORBAを提案したのに...
MFCは一般的に最悪のクラスライブラリといわれています。
そのMFCをクラスライブラリの代表みたいに書くのはやめてください。
まえに別のところで話していたことがあるのですが...
オブジェクト指向やCASEツールを初めて導入したプロジェクトが失敗したときに
多くの技術者がそういった「新たに導入したもの」を悪者にするということを話
していました
でも、その後しばらくその技術を使っていくうちにプロジェクトは成功に向かっ
ていったそうです。
その時の結論というのは単純でした。
「ある程度開発したところで一度そのプロジェクトのいいところ・悪いところを
検証して悪いところをざっくばらんに話し合って解決しましょう」という感じの
ものでした。
B-freeがオブジェクト指向OSを目指すか否かは今後の話しだいだと思いますが、
いま、ここでこれだけオブジェクト指向に対して悪い印象を与えるというのはあ
まりよくないと思います。
まこたん