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[b-free: 2174] Re: BTRON3 siyou
隆一です。
From: m-takada@kss.co.jp
Subject: [b-free: 2170] Re: BTRON3 siyou
Date: Thu, 29 Oct 98 08:37:43 +0900
>
> 大出さん、おはようございます。
> 高田と言います。
>
> アセンブラ屋さんですね。ITRONはお使いになったことはありますか?
> これからもよろしくお願いします。
>
> BTRONに関してはOSとしてオープンな議論がなされていないまま、今日に至っている
> ように感じます。そのため仕様としてあるもののなかで実装されていないものが沢
> 山あります。(すべてを実装しろとは言いませんが、どうして実装しないのかを教
> えてほしいものです。例えばTADへの変換ツールとか)
やっぱり、今の BTRON は一社だけが実際のモノ作りを行っているのが原因じゃ
ないでしょうか?
もちろん、BTRON OS をこれまで作って、サポートしてきたことは凄いと思い
ますし、感謝しています。
ただ、仕様を作っても、一社しか参考にしないのでは、仕様を作る意味という
か動機がやっぱり弱くなってしまうのではないでしょうか?
あと、BTRON 用のアプリケーションを作る会社がほとんどいないというのも、
なかなか BTRON 仕様を公開しないという原因になっているのかもしれません
ね。
> また、BTRONはTRONプロジェクトのメインとなっているHFDSが表に現れるべきもので
> あると思うのですが全てのBTRON-OSはそうはなっていません。
> B-Freeがその第一号になるよう頑張っていきましょう。!!
以前、B-Free NG ML にも書いたのですが、SUN の Jini という技術と BTRON
が融合することによって、HFDS を実現できないものかと考えています。
坂村先生が以前(10年くらい前)に書かれた論文に HFDS を構成する要素である
TULS や TACL のことが説明してあります。それを読むと、デバイス( PC とか
組み込み機器)同士の通信を行うためのインタフェースを言語を使って動的に
定義するということが書いてあります(で、肝心の言語の内容については書い
ていないという……)。
Jini も概念的には同じで、デバイス側にデバイスをアクセスするための Java
プログラムをもっていて、そのデバイスにアクセスする側にその Java プログ
ラムを渡すことによって未知のデバイスに対してもアクセスができるように
するものです。
具体的な例で説明します。
プリンタは機種ごとにグラフィックを出すためのエスケープシーケングが違っ
ています。今の OS (Windows とか UNIX)だと、出力したいプリンタ毎に違っ
たプログラム(Windows だとドライバ)を前もってインストールする必要があり
ます。未知のプリンタをつなげた場合、出力することはできません。
Jini を使うと、プリンタが自分にアクセスするためのプログラムをもってい
て、PC にプリンタをつないだ瞬間にそのプログラムを PC に転送します。
Windows でいうと、プリンタ側にデバイスドライバがあるわけで、どんなに
新しいプリンタでも出力することが可能になるわけです。
ただ、Java というどんな機械でも同じように動くという技術がないと、この
ようなことはできないないわけで(プリンタにつなぐ機械が Intel CPU を使っ
ているとは限らないため)、Java があったからこそ、Jini ような技術ができ
たとも言えます。
TULS の場合も Jini と同じように、言語ベースでのインタフェースを考えて
いるようです(ようです、というのは具体的な説明があまりないため)。
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