CVSによるソースの公開
CVSを使用する経緯
さて、これまで B-Free OS のソースは、適当なタイミングで tar + gz の形
でファイルにまとめて公開していました。
これだと、公開の間の修正は、修正者以外見ることができません。あまりに公開の間が長いと、
なーにをやっているのかということで心配になってきますよね?
で、使いかたです。
CVS は、ソースの取得だけでなく修正を加えたソースの反映もできますが、
今回は取得する方法だけを説明します。取得だけでなく、変更したファイルを
アーカイブに反映する方法については、B-Free kernel ML の方で説明します。まず
CVS をどこからか落としてきます。
CVS は、GNU のアーカイブに入っていますし、GNU 以外でも http://www.cyclic.com/ などでもダウンロードでき
ます。
cyclic.com には、UNIX 以外でも Windows、OS/2、Macintosh で使える
バイナリがあるようです。この説明では、UNIX を前提として説明します。
落としたツールをコンパイルします
これは、ダウンロードしたファイルを展開すると、INSTALL というファイルがあります。
このファイルを読んでコンパイルしてください。基本的に configure; make install で OK のはずです。
CVS では、リモートのマシンからソースを落とす方法が何種類かあるのですが、
今回は、誰でも落とせる方法として pserver を使った方法を説明します。
・まず環境変数を設定します。設定する環境変数は、CVSROOT という変数です。
下線部を入力してください。
- ■ bsh 系のシェル(bash/ksh/bsh) の場合。
- $ CVSROOT=:pserver:anonymous@ns.tron-net.gr.jp:/usr/local/src/master
- $ export CVSROOT
- ■ csh 系のシェルの場合。
- % setenv CVSROOT :pserver:anonymous@ns.tron-net.gr.jp:/usr/local/src/master
・cvs の anonymous ユーザにログインします。
(実際に、ns.tron-net.gr.jp にログインするわけではありません)
- $ cvs login
そうすると、パスワードを聞いてきます。パスワード
anonymous を入力します。
- (Logging in to anonymous@ns.tron-net.gr.jp)
- CVS password: anonymous
このパスワードは、~/.cvspass というファイルに記録されますので、次回からは入力する必要はありません。
・次に、ダウンロードしたい適当なディレクトリに行きます。
ここでは、/tmp/foo というディレクトリにダウンロードすることにします。
- $ mkdir /tmp/foo
- $ cd /tmp/foo
・cvs を実行します。ソースファイルを持ってくる場合には、cvs
コマンドにcheckout を指定します。
- $ cvs -z3 checkout btron-pc
そうすると、サーバ (ns.tron-net.gr.jp)
から最新のソースがカレントディレクトリにダウンロードされます。
-z3 というオプションは、通信路上で圧縮した状態で転送するかどうかを指定します。
3 という数字は、圧縮のためのパラメータです。現在すべてのソースを落とすと2M 強になります。
これは、圧縮していない状態のもの。圧縮パラメータをつけておくと大体10 分から 20 分ほどでダウンロードできます。
本当は、CVS を使って全部落とさなくても、ftpから最新のソースを取ってきて、
それを展開すれば同じことができるはずなんですが、試していません。
その場合には、ソースを展開したディレクトリ(btron-pcが入っているディレクトリ。btron-pc の中じゃないよ)
で、cvs -z3 checkout btron-pc を実行することになります。
これで
最新のソースがダウンロードできました。一旦ソースをすべて落とすしておけば、
次回からは変更のあったファイルだけをダウンロードしてくれます。
適当なタイミングで cvs -z3 checkout btron-pcを実行してみてください。
最後に
今のところ、どのような修正が行われているかを見ることは難しいですが、これも
cvsweb というツールを使って Web 上から簡単に把握できるようにするつもりです。
cvsweb 以外でもよいツールがあったら教えてください。
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