[b-free 598] Re: 次代のBTRON

Ryuichi Naitoh (naitoh_r@soft.hitachi.co.jp)
Wed, 24 Sep 1997 14:43:44 +0900

隆一です。

From: Yasushi Suzuki <suzu@beebee.co.jp>
Subject: [b-free 596] Re:次代のBTRON
Date: Wed, 24 Sep 1997 14:13:42 +0900

>  ブレインウェアの鈴木です。
>

... [snip] ...

> > >  私が VLSI-CAD をやっているせいでちょっと気にな
> > > るのですが、低消費電力モードのあたりを詳しく教え
> > > ていただけますか? ソフトウェアで低消費電力を実
> > > 現できるというのは初耳なので。
> > >  B-Free には関係が薄いかもしれないので直接私宛て
> > > のメールでももちろん結構です。時間がある時で結構で
> > > すのでよろしくお願いします。
> >
> > Windows95 では、プロセスが動いていない状態でも、CPU が(無駄な処理で?)
> >
> > 動いているので発熱量が大きいが、Linux ではプロセスが動いていない状態で
> >
> > は、CPU はアイドルしているので発熱量が少ないという話は聞いたことがあり
> >
> > ます。
>
>  えぇ?!!  Linux ではできている??!
>
>  プロセッサの低消費電力モードへの移行命令
> を用いているのでしょうか? 用いていないの
> でしょうか?
>  移行命令を用いているとしたらプロセッサは
> 何でしょう? 用いてないとするとソフトウェア
> でどのようにすれば実現できるのでしょう?
>  アイドル状態でも消費電力はほとんど変わら
> ないはず、、。
>
>  はっ!?
>  つい熱くなってしまいました。もしご存知の方
> がいらっしゃいましたら教えていただけますか?

Linux が CPU をアイドルにしているというのは、実行可能なプロセスがない
ときに、CPU の hlt 命令を実行して、CPU をアイドル状態にするという意味
です。hlt 命令を実行すると、外部からの割り込みが発生するまで CPU のほ
とんどの回路が動かなくなるので、発熱が減ります。これは、特に低消費電力
の CPU 用の動きではないです。

Linux が低消費電力モードつきの CPU に対応しているかについては分かりま
せんが、APM BIOS には対応しています。カーネルのコンフィグレーションで
APM を使用する/しないを指定できます。で、実行可能なプロセスがいない状
態になると APM の機構を使ってクロックを落としたりします。

# ということは、この辺の処理を替えれば低消費電力の CPU にも対応できる
# のかな?

Linux のソースだと /usr/src/linux/driver/char/apm_bios.c が APM BIOS
関係の処理で、実際にアイドル状態に移るのは /usr/src/linux/arch/i386/
kernel/process.c の hard_idle() で行っています。

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