From: Takanori Hayashi <takanori@ohsaki.meidensha.co.jp>
Subject: [b-free 542] Re: ファイルシステムの信頼性
Date: Fri, 19 Sep 1997 10:58:14 +0900
> 林です。
>
> In message <199709180825.RAA09745@hisoft.soft.hitachi.co.jp>
> "[b-free 537] Re: ファイルシステムの信頼性"
> "Ryuichi Naitoh <naitoh_r@soft.hitachi.co.jp>" wrote:
..[snip]..
> naitoh_r> なるほど。林さんのおっしゃっているデータベースファイルシステムという
> naitoh_r> のは、BTRON ファイルシステムの上に載っているシステムサービスと考えて
> naitoh_r> いいのでしょうか?
> naitoh_r>
> naitoh_r> それでしたら、B-Free ファイルシステムでもぜひ入れたいところです。
>
> システムサービスという形で考えていいと思います。ただ、データベースと
> して活用していくにはファイルシステムの性能が重要なポイントになります。
> 例えば、1Bでは次の点がネックになります。
> ・大量の実身(BTRON1仕様では 65535実身/ファイルシステムが限界)
> ・大量の参照(BTRON1仕様では実身の参照数は255が上限)
> ・小さい実身(1Bでは最低2ブロック/実身が必要でHDの場合これは8KBになる)
> この辺りの強化が必要だと思われます。
> # データベース以前の問題だな。
1B のファイルシステムについては、もともとフロッピィディスク用のフォーマ
ットをそのまま HD 用でも使っているような気がします。
そのため、HD で使うと色々な無用な限界が出てくるのでしょう。
それにしても、最近のハードディスクの容量を考えると、今の 1B にあるような
限界は、すでに耐えきれないくらい低いものになっていますね。
# えーと、1G の HD を使う場合、ファイルの数は、65535 までだから、ひとつの
# ファイルあたり 16K バイトは最低使うことになるのか。。。
で、B-Free OS のファイルシステムを考えるとき、量的な話と質的な話の 2 種類
があると思います。
量的な話:
・ファイルシステムの最大のサイズ
・1 つのファイルの最大のサイズ
・ファイルシステムに収めることができるファイル/レコードの最大数
・データの読み取り速度
・オープンの処理時間
・ファイル名の長さ
質的な話:
・障害対応の機能
・データベース機能のような高機能なアクセスサービス
B-Free OS のファイルシステムでは、量的な限界として次に示すくらいの値は
欲しいと思いますが、どうでしょうか?
ファイルシステムのサイズ: 最大 100 G バイト程度の容量は(変な工夫を
しなくても)楽々扱える。
ただ、10 年後を考えると、100G なんて今
の FD 程度の意味しかないような気がしま
すが。
ファイルのサイズ: ファイルシステムのサイズと同様。
ファイルの最大数: 特に限界はない(2^32 個程度の数あれば十分?)
ファイル名: 100 文字程度(?) ただし、ファイル名として
は文字だけでなく、TAD をそのまま使える場合
には、もっと大きな値が必要。
もっとも、NTFS とか Rhapsody のファイルシステムを見る限り、このあたり
の限界値はもっと高くなっています。このあたりは、ファイルシステムの寿命
の話もからんでくるので、どのくらい保たせるかによって、かなり変わってく
るような気がします。
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