「BTRON2ウィンドウシステムの高応答インプリメンテーション」
Highly Responsive Implementation of the BTRON2 Window System
を読みました。ちゃんと訳すには時間は掛かりますので妙なところや文章になってい
ないところもありますが、少しづつ紹介して行きます。誤訳に気付いたらご指摘願い
ます。
概要
BTRON2ウィンドウシステムのインプリメンテーション機構について述べる。
BTRON2は先進的なヒューマン−マシンインターフェースHMIを実現したO
Sだ。
それら(HMIs)はグループウェア、ジェスチャ、補助技術(assistive technol
ogy)、ポストイットメタファ、などを含む。
本論文の主題は、BTRON2ウィンドウシステムの高応答インプリメンテーショ
ンを明らかにすることだ。
応答性を増大させるために、この論文は以下に述べるメカニズムを採用する提案:
- ウィンドウ内の相互作用するデータ構造体集合のR−tree
An R-tree for the data structure of set of interaction objects in a wind
ow.
- 完全な複製データに近づける、複数マシンのマルチユーザのウィンドウを共有する
- 複数のコンカレントタスクが共有する同一データ構造体の実装
- これらのタスクの優先度ベースリアルタイムスケジューリング。
この論文はまた、このメカニズムを実装したプロトタイプの性能評価結果も述べて
いる。
1 序論
GUIはコンピュータとの対話に革命をもたらした。
最近、UI(ユーザインターフェース)は研究者はより洗練された対話技術を提案し
ている。グループウェア、ジェスチャ、ポストイットメタファ、補助技術(assistiv
e technology=イネーブルウェア)
これらの新技術はHMIにつぎの革命をもたらす。
他方では 、GUIsoftwareの複雑さを増大させ、GUIアプリケーションの作成を
より困難にする。
現在、いくつかの従来型ウィンドウシステムのツールキットが複雑なGUI開発を
サポートしている。
しかし、ツールキットは不十分だ。なぜなら、それらは特殊な技術に用意されただ
けで、そのうえ、抽象化も新技術の統一あるいは結合する骨組みもない。
たとえば、グループウェアツールキットはグループウェアだけサポートし、ジェス
チャツールキットはジェスチャのみをサポートする。ほとんどの場合、ツールキット
は、グループウェアとジェスチャをいっしょに実装するには使えない。
これらの問題を克服するために、すべての先進UI技術を考えて新しいGUIアー
キテクチャモデルを作った。
そのモデルでは、対話GUIソフトウェアは、 ユーザインターフェースモジュー
ルとアプリケーションコアモジュールから成る。
それらはウィンドウ実身(WRO)と呼ばれる分散共有メモリを経由して通信する。WRO
はウィンドウの抽象作用とウィンドウ内のグラフィックオブジェクトのストアをする
。
このモデルの利点は、柔軟な配置できること。
これらのモジュールはそれらの内で動的に結合を換えられる。
この柔軟性が先進的UI技術のために順応性ある単純なGUIアーキテクチャを与
える。
次のセクションでこのアーキテクチャモデルとその柔軟性について述べる。