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[bfree-prj 309] Re: B-Free はどのぐらい完成されているか?
- To: bfree-prj@iijnet.or.jp
- Subject: [bfree-prj 309] Re: B-Free はどのぐらい完成されているか?
- From: Tomohide Naniwa <naniwa@mechgw.mech.yamaguchi-u.ac.jp>
- Date: Wed, 2 Jun 1999 23:23:22 +0900 (JST)
- In-Reply-To: Your message of "Wed, 02 Jun 1999 22:35:40 +0900".<19990602223540V.night@bfree.rim.or.jp>
- Reply-To: bfree-prj@iijnet.or.jp
- Sender: owner-bfree-prj@iijnet.or.jp
浪花です.
In "[bfree-prj 308] Re: B-Freeはどのぐらい完成されているか?",
Wed, 02 Jun 1999 22:35:40 JST
night@bfree.rim.or.jp writes:
> > (^^;),TRON Times に ASCII24 のエリック・レイモンド氏の来日講演の
> > 記事へのリンクがあって,そこにこんな一節があります.
> >
> > 「私は,Linux の中に3つの規則を見つけた.それは,各プログラマーが
> > 積極的に外部からのフィードバックを求めていること,Linux に重要なカー
> > ネル部分は,常にバグフィクスされ,数時間ごとにバージョンアップして
> > いること,そして最後に,優れたプロジェクトが行なわれた場合,それが
> > 賞賛されるということだ」
> > # http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=issue/990526/topi04.html
>
> ここで「各プログラマ」となっているのは、プロジェクトに参加している人の
> ことですよね。そのプログラマ達がプロジェクトの「外」からのフィードバッ
> クを求めているということを言っているのですよね。
私は「各プログラマ」というのは文字どおりプログラムを書いている人だ
と思ってました.また,フィードバックを求める対象はプロジェクトの
「内」か「外」かというのは関係ないだろうと思ってます.言ってしまえ
ば自分以外の相手じゃないでしょうか.
> それを踏まえて考えると、
>
> > この中でも私が特に重要だと思うのは最初の要素で,B-Free プロジェク
> > トは各プログラマーのフィードバックの要求に応えられていないと思いま
> > す.
>
> というのは、どういう意味なのでしょうか?
> プロジェクトが各プログラマのフィードバックの要求に応えられていない?
> 自分自身でフィードバックすべきところをできていないということですか???
>
> # プロジェクトが各プログラマに対してフィードバックするというのは
> # ちがうんじゃないかなー。
> # むしろ、プロジェクトの「外」からのフィードバックをいかにして
> # 増やすかじゃないかなー。
どう書けば良いのか難しいのですが,バザール方式に参加しているプログ
ラマの大半というのは言ってしまえばプロジェクトの「外」にいるんじゃ
ないでしょうか.
それらのプログラマが開発に参加する上では,自分の提案がソースに反映
されるか,あるいは捨てられるか,それがどんな理由でだったのか,が返っ
てくるというのは非常に重要だと思います.
# フィードバックを返してくれるであろう相手を何と書けば良いか迷って
# 「B-Free プロジェクト」と書きましたが,それが間違いのもとだったか
# も...
> > 整っていないと言うより,体勢が無いんじゃないかと思えるんですが
>
> 体勢が無いというと?
> もっと、(FSF のような)きちんとした組織とした方がいいということでしょう
> か?
この下の文で書いてましたが,組織とか仕組みを意識していたわけではな
いです.
# 体勢というのが変換ミスで「態勢」とするべきでした.
> それと、体制を作るということは、「内部」と「外部」を分けるということ
> にもなります。バザール方式の場合は「内部」と「外部」という分類というか
> 区別はあまり馴染まないように見えます。
バザール全体をとらえての「内部」「外部」という区切りは適切ではない
と思いますが,バザールの核と言う意味での「内部(プロジェクト)」と
「外部(参加者)」はあると思いますし,そこは逆に明確になっている必
要があるんじゃないかと思います.「伽藍とバザール」で述べられていた
fetchmail の実験でもソースの主たる作成者(内部)と,ML の参加者
(外部)の間には明らかに境目があると思うのですが.
> -----------------------------
>
> 余談ですが、
>
> > 「私は,Linux の中に3つの規則を見つけた.それは,各プログラマーが
> > 積極的に外部からのフィードバックを求めていること,Linux に重要なカー
> > ネル部分は,常にバグフィクスされ,数時間ごとにバージョンアップして
> > いること,そして最後に,優れたプロジェクトが行なわれた場合,それが
> > 賞賛されるということだ」
> > # http://www.ascii.co.jp/ascii24/call.cgi?file=issue/990526/topi04.html
>
> で唱えている 3 つの規則のうち、一番重要なのは、最後の項目だと私は思います。
> 多分、他の項目は十分条件だけど、この条件だけは必要条件じゃないかな。
内藤さんの私の意見の相違というのは,プロジェクトの中心として頑張っ
ている人と,外から気楽にやってきた人間の立場の違いから来るような気
がしてきました (^^;).
しかし,バザール方式の成功の鍵はプロジェクト外に居る流動的なプログ
ラマをいかにひきつけられるかにあると思うのですが.
---
(putprop '浪花 智英
'affiliation '(山口大学大学院 理工学研究科 環境共生工学専攻)
'e-mail '(naniwa@mechgw.mech.yamaguchi-u.ac.jp))