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[b-free: 1569] B-Free OS の解説ほん




隆一です。


From: Yasushi Suzuki <suzu@beebee.co.jp>
Subject: [b-free: 1567] Re: 普及の方策
Date: Fri, 22 May 1998 16:25:10 +0900

>  ウェルビーンの鈴木と申します。
> 
> Ryuichi Naitoh wrote:
> 
> > 隆一です。
> >   ....
> >
> > Operating System を作る、というと日本では(なのか?)ほとんど夢物語のよ
> > うに思う人が多いように思います。ですが、世界には、Operating System を
> > 自作する人が多いことが Operating System on the Web を見るとわかります。
> > 日本でも作ろうとしている人はいると思うのですが、大々的に公開しようとす
> > る動きはあまり見えません。
> >
> > 実際のところ、Operating System が他のソフトウェアと比較して、極端に難
> > しいかというとそういうことはないと思います。質的には違いがあるかもしれ
> > ませんが、量的には、100 万行を越えようとしているような最近の大きなアプ
> > リケーションと比較するとむしろ小さいプログラムと言えます。
> 
>  OSは難しい、わからない、作るなんて夢物語。この感情
> はよく理解できます。私もそう感じた口ですから。

やっぱり、OS のソースが公開されていなかったことが大きい
んじゃないでしょうか? 中身がどういう風になっているかわ
からないと、難しく思えてしまうものです。

OS って、データ構造とか複雑なものは使っていないですし、
プログラムとしては、ハードウェアのからみがなければ、む
しろ平凡なところがあると思いますけど……。


>  たぶん、まとまった情報源としての書籍の影響があるので
> はないかと考えています。OSの本というと、例えば秋葉原
> の書泉ブックタワーの2Fでは「古くさ〜くて読み難い」よ
> うな本が多いと感じます。ジョブとかカードリーダーとか大
> 型汎用機のOSの解説で、中身のコードはないと。タンネン
> バウム氏が著わしたMINIXの本なんか、だから本当に新
> 鮮でした。
>  一方、普通のプログラムの本というと、アルゴリズムから
> コードのサンプルまで豊富ですよね、一般的に。
>  手が届きそうと感じる・感じないの辺りに対する配慮が足
> らないような本がOS関連には多いような気がします。

うーん、最近 FreeBSD 関連でカーネルの本が出たみたいですね。
あと、FreeBSD ハンドブックにもカーネルの情報があり、こちら
は様々な媒体で出ているようです。

欧米(というか主にアメリカ)だと、いろいろ OS の本は出てい
るようです。最近 Modern Operating System という本を買い
ましたが、なかなかよくまとまっていました。一般向けかどう
かはわかりませんが、レイアウトとかいろいろ工夫してありま
す。

# ただ、File System の説明のところで、Log structured 
# File system の説明がないのが残念。

個々の OS についても、本の形で出ていることがあるようです。
(amazon.com で検索するとぞろぞろ出てきます)

考えてみると、Windows* についても内部構造についての本って
日本で書いたものってほとんどないですね(翻訳本はある)。


>  あと、、ハードウェアがらみの話が出てくること、次々に
> 用語が飛び出してくること、、、こんなところも敬遠される
> 理由だと思います。
> 
>  まぁ、こんなことを言っていると、普及の方策の前に良い
> OSの本を書かなきゃなんないの?ということになってしま
> いますが。

汎用に使える OS の本が必要かどうかはともかく、B-Free OS 
についての本は必要ではないかと思います。Linux でもカーネ
ル内部についての本はあるみたいですし(ただし、ドイツ語)。
自然言語で書かれた解説書があると、ソースを読む時の参考に
もなりますし、それがきっかけでソースを読む人が増えるかも
しれません。


で、一応、そういうドキュメントで途中まで書いてストップし
ている状態のものがあるのですが、誰か引きつぐ人はいません
か?>all

TeX で書いてあって、印刷すると 90P 程度になります (TeX
で書いてあるのは、図が入れられて、結果が様々な形式に変換
できるから)。内容は、B-Free OSの全体像からはじまり、中心
核、lowlib、周辺核を下から上に順々に説明していく形式にな
っています。

もし、引きついでもいいよという人がいましたら、この ML か
私に直接メイルをくだされば、原稿をお送りします。

また、読みたいという人も、PS の形になりますが、連絡をくだ
されば、ファイルをメイルで送ります。これは、PDF に変換し
た方が読める人が多いかな?



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