[b-free: 292] Re: B-Freeの紹介

Naitoh Ryuichi (night@bfree.rim.or.jp)
Sun, 28 May 1995 18:12:56 +0900

隆一@B-Free です。
B-Free メイリングリストの皆さん、こんにちは。

真鍋さんの書かれた B-Free 紹介文を読んで、気付いた点が 2、3 ありました
ので、コメントします。

>> On Wed, 17 May 1995 00:54:00 +0900, 真鍋 裕一 <NBG02534@niftyserve.or.jp> said:

>  先日のミーティングの際に配布した、B−Free紹介文のベタテキストです。勝手
> に書いた点が多々あるため、メンバーの皆さんのそれぞれの担当箇所に相当する部分で
> の訂正事項や、追加すべき内容などを御連絡下さい。

(略)

> ●ユーザーから見たB−FreeOS

(略)

> ○仮想記憶の実現

>  アプリケーションを含む、外核より上の階層で動作するプロセスでは、デマンドペー
> ジング方式の仮想記憶によるメモリ管理が行われます。ユーザーアプリケーションプロ
> セスは、コンピュータ本体の実メモリよりも大きな仮想空間を、特別に意識する事なく
> 利用することができます。(もちろん、HD上に作成されるSWAP領域の大きさによ
> り、使用できる仮想空間の大きさは制限されます。)
>  参考までに、プロセスごとの仮想空間のメモリマップを以下に示します。
> 00000000h--------------------0M
>      コード領域
> 00800000h--------------------8M
>      データ領域
> 01000000h--------------------16M
>      ローカルメモリー領域
> 08000000h--------------------128M
>      予約
> 0FC00000h--------------------252M
>      スタック領域
> 10000000h--------------------256M
> 共有メモリ領域
> 18000000h--------------------384M
>      予約
> 7FFFFFFFh--------------------2G  ↓ここまでがプロセス毎の固有空間
> システムの共通空間
> FFFFFFFFh--------------------4G

ここでは、ユーザから見た OS の特徴が書いてある章ですが、仮想空間のマッ
プについて説明するのは内部構造に入りすぎているのではないでしょうか?
メモリマップを出すのはこの章では適当ではないような気がします。
もっと、大まかに「各プロセスごとに 2G の仮想空間が割りあてられる」くら
いでいいと思います。

# 実際のマップの内容ですが、データ領域が 8M バイトのサイズしかないのは小
# さすぎるのでは?

> ○マルチファイルシステム
>  B−FreeOSの標準ファイルシステムは、実身/仮身モデルをサポートするBT
> RON仕様のものになりますが、これ意外にもMS−DOS型式のファイルの読み書き
> をサポートする予定です。

ここには、TAD のハンドリングに優れた独自のファイルシステム -- BAFS
のことを追加するのはどうでしょうか?

> ○POSIX環境
>  キャラクターベースのPOSIX環境が実現されます。
>  当面、セルフ開発環境はPOSIX環境の上で実現される予定です。

> ●ターゲットマシン
>  B−FreeOSの当面のターゲットマシンは、i80386SX以上のプロセッサ
> を装備するPC−9801シリーズです。想定する要求スペックを以下に示します。
>   CPU:80386SX以上の32ビットCPU
>   メモリ:8MB以上
>   CRT:640*400ドットの標準ディスプレイ。
>       ハイレゾは当面はサポートしない。
>   FDD:1台以上
>   HDD:SASI_HDDまたはSCSI_HDDで
>       独自のパーティション2個以上が必要
>       (BTRONのファイルシステム用区画と、スワップ用区画の2個)
>   マウス:バスマウスが必須
>   その他の周辺機器:当面はサポートされない。

この辺は、まだこれから検討するべき項目ですね。
SASI はすでにサポートする必要がないかもしれませんし。。。
それと、スワップ領域については、ファイルシステム内に含める(スワップファ
イルを作る)方式に決まったのでは?

# フォローをお願いします > メモリマネージャ担当の方(って、名指しだな、こりゃ。。)

> ●現在の進捗状況
>  現在のところ、μITRON3仕様の中心核が完成しています。PC−9801上で
> 、ブート用のFDからカーネルを読み込ませる事が出来ます。周辺核の部分については
> 、メンバー同士で仕様のディスカッションを行い、マネージャ毎に担当を決めて具体化
> する作業を行っている所です。外核以上の部分は、周辺核部分の実装が一通り終わった
> 段階で、仕様検討と実装作業を順次行うことになると思います。
>  B−FreeOSの開発作業は、現在のところはLinux上で行っています。また
> 、開発環境をBOW上にも構築できないかと検討中です。今後の予定としては、中心核
> 上にPOSIX環境を実現し、この上でセルフ開発環境を整えることを目標としていま
> す。

上の文章に関連した話ですが。。。
BOW 上でのコンパイルについては、以前 Silver 上で 1、2 回発言されたこと
のある「ねこさん」が試みているようです。
コンパイルはほとんど終わり、あと startup.s をコンパイル(というかアセン
ブル)できるようにするだけのようです。
ファイル名以外では、Linux も BOW もほとんど違いがないですから、近い将
来、BOW 上でコンパイルしたカーネルが動くようになるでしょうう。

他に、誰か BOW 上(やそれ以外の OS)でコンパイル環境を構築しようとしてい
る方はいらっしゃいませんか?

-- 
内藤隆一 (ggc00661@niftyserve.or.jp/night@bfree.rim.or.jp)