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[b-free: 1260] Re: b-free: 1205 についてのコメント (2/2)
> > これって結局はオブジェクト指向に対して詳しい人がいない(もしくは話に参加
> > していない)ということなんですよね。
>
> うーん、makotan さんはオブジェクト指向に詳しくないのですか?
仮に詳しくても設計などに参加しなければ無意味でしょう。
> > BeOSはオブジェクト指向OSとして有名ですよ。
> > すでにIntelプラットフォームでリリースされています。
>
> BeOS については、オブジェクト指向 OS というより、開発環境としてオブジェ
> クト指向がはじめから提供されている、ということではないでしょうか?
それを悪い方に受け取ると、CのAPIにC++をかぶせただけと聞こえてしまいま
す。そうではありませんよね。
> OS のアーキテクチャとしては、BeOS は、マイクロカーネル方式をとっており、
> 一番下にマイクロカーネルがあり、その上にサーバが載っている形式になって
> います。API はサーバの上の層としてインプリメントされています。
> Hurd などと同じアーキテクチャでしょう。
これをみて気がつきました。
OSの概念がちがっていました。
カーネル・ファイルシステムを作る段階でC++を使いましょうとは言えません。
それよりもアセンブラやC言語で実装するべきだと思います。
> > > 設計技法については、オブジェクト指向とついたものだけではなく、構造化設
> > > 計とか複合化設計とか、データ中心設計とかあったわけですが、それらと比べ
> > > てオブジェクト指向はどういう風に優れているのでしょうか?
> >
> > 構造化設計と複合設計ってほとんど同じものだと思いますよ。
> > それぞれが協調しあえるものです。
> > どれか一つを使えばソフトウェア開発の全ての問題が解決するのではありません。
>
> むむ。ということは、オブジェクト指向開発技法と構造化設計技法の両方を使
> えということですか?
> 両方の技法は混合できるものなんでしょうか?
できます。
> 事例を調べても、そういう話はあまり見ないですね。
構造化分析技法で分析したものをオブジェクト指向技術で実装することは可能と
言う議論を前にしていました。
ソフトウェア業界の本当に優れた事例は滅多にでてきません。
実際に両方のいいところを巧く使った技法は存在しています(ボックス構造化技
法って言います)
> # だから、失敗しているソフトウェア開発が多いのか :-)
#それはまた別の問題があって失敗しているのですが...
#興味があればメールくれればNiftyのどのフォーラムかは教えますので...
> # この文の続きが気になるのですが、「業務支援システムの分析・設計の枠組
> # としても拡張する試みがうまくいっていないのは云々、」と続くのでしょう
> # か?
オブジェクト指向技術が業務支援システムの分析をできるような水準のものでは
ない。大規模開発などでオブジェクト指向技術を利用するのはまだまだ早い。
しかし、今後利用できる技術が登場するかもしれないからそれを注意深くみてい
こう。
こんな感じでこのツリーは終了しました。
分析段階でのオブジェクト指向技術の優位性は全くありません
しかし、設計・実装・保守段階ではかなり有効ですが、カーネル開発で使えるも
のとは思いません。
(OSと書かずにカーネルと書いてくれればなにもオブジェクト指向の話は出さな
かったのに...)
> むしろ、ソフトウェア開発の技法の優劣については重要な問題ではなく、ボラ
> ンティアベースのプロジェクトでどうやって、開発していけばいいのかという
> プロジェクト管理の方が問題だと思っています(というか、スケジュール問題
> と書いたのもそこが問題だからです)。
その点にはすでに賛成していることを書いていますよ。
それに、オブジェクト指向で行くよりもこのまま行って完成を早くしようとも...
それを蒸し返されてるだけのような気がするのですが...
> > OS開発という非常に特殊な開発においてどの技法”だけ”が優れているというよ
> > うな考え方をするのではなくて、いろんな技法の利点を上手に組み合わせてそれ
> > らを活用できればいいなと思います。
>
> というのは、ずいぶん玉虫色な書きかたですね。
そうですか?
> いろいろな技法の利点を上手に組み合わせる、というのはたしかに理にかなっ
> ているように思えますが、実際には相当経験をつまないと無理でしょう。
そうなんですけど...
> 特に、makotan さんが「非常に特殊」というほどの OS の開発において、複数
> のソフトウェア開発技法を経験することは難しいのではないでしょうか?
まず無理ですね。
あれは、一般のソフト開発に言えることなんです。
今回の場合、前に書いているように今のままスケジュールを進めるべきだって言
うことを前に書いてます。
> うーん、どうも「複数の開発手法を組み合わせる/使い分ける」という考えが
> 先にあるみたいですね。
>
> 移った人というのは、プログラム開発をしているわけではなく、プログラム開
> 発のための技法を研究している人です(だから、提唱している人と書いた)。
プログラム作らずに技法の研究するからオブジェクト指向がまだまだって言われ
ているんです。
> たしかに、自分で開発技法を提唱するくらいですから、プログラム開発技法に
> ついては詳しいと思います。しかし、実際のソフトウェア開発において、複数
> のソフトウェア開発技法を使い分けるということとは別の話です。
「実際の」が今回のターゲットのOS開発”だけ”のことを言っていることを信じ
ています。
> > 現在のオブジェクト指向技術にはすでに問題があることは確認されているます。
>
> ふむ、技術的な興味から質問するのですが、オブジェクト指向技術にはどうい
> う問題が確認されているのでしょうか?
分析はまだ無理だって言われています。
そういう技法が今のところ無いと言うことです。
> 繰り返しますが、一番の問題はどういう技法を使おうということではなく、
> どうやってプロジェクトを運営して行くべきか、ということです。
> プロジェクト運営という点では、ボランティアベースで OS 開発を行うという
> のは、誰もどうやっていくのがいいか方法を知らない分野のものです。
主な議論は運営方法の問題ですよね。
オブジェクト指向ではなくて。
まこたん