[Date Prev][Date Next][Thread Prev][Thread Next][Date Index][Thread Index]

[bfree-prj 205] Re: Mozilla.orgの顛末の日本語訳




隆一です。


From: Yasushi Shoji <yashi@yashi.com>
Subject: [bfree-prj 203] Re: Mozilla.org の顛末の日本語訳
Date: Thu, 06 May 1999 19:53:51 -0400
Message-ID: <19990506195351K.yashi@yashi.com>

> From: Naitoh Ryuichi <night@bfree.rim.or.jp>
> Subject: [bfree-prj 202] Re: Mozilla.org の顛末の日本語訳
> Date: Fri, 07 May 1999 06:24:17 +0900
> 
> > 
> > 隆一です。
> > 
> > From: Yasushi Shoji <yashi@yashi.com>
> > Subject: [bfree-prj 197] Re: Mozilla.org の顛末の日本語訳
> > Date: Thu, 06 May 1999 00:33:57 -0400
> > Message-ID: <19990506003357N.yashi@yashi.com>
> > 
> > 
> > ...[snip]...
> > 
> > > > ただ、「敵」としての商用 OS (多分、Windows のことだと思いますが) が普
> > > > 及の要素というのには、異議があります。というのも Windows(NT) の対抗 OS 
> > > > としてクローズアップされてきたのは最近のことで、Linux が生まれた当初は、
> > > > Windows に置き換えるような OS と考える人はいなかったでしょうから。
> > > > (むしろ、最初は Minix 対抗の意識の方が強かったかも……)
> > > 
> > > Minixと対抗していた頃(かの有名な Linux is Obsolute時代ですね(^^ )は
> > > まだ、そこらへんで linuxの文字をみることは無かったのではないでしょうか。
> > > win/mac vs altanative(*bsd, linux, minix)と言う感ですか‥。
> > > # altanativeを知っていた人もどれだけいたのかわかりませんが‥
> > 
> > いやその、敵として商用 OS を位置づけるのはいいのですが(?)、それは普及
> > のための重要な要素になるのでしょうか?
> > たとえば、SUN OS (or Windows, Macintosh)を使いたくないぞー、という考え
> > で Linux を使う人というのがそんなに多いとは思えないのですが。
> 
> 唯一 souceを openしていた linuxの方が souceを closeしていた時代の
> OS(敵)よりも hackする楽しさを知っていた hackerに支持された。
> 
> 「sun os, win, or macなんて使いたくないぞ〜」と彼らが思っていたとしても
> それほど不思議ではないと思いますけど。

そうかなぁ?
Linux がソースをオープンにしていたから、支持されたということは正しいと
思います。しかし、それらの支持者が「sun os, win, or macなんて使いたく
ないぞ〜」という理由で Linux を使うようになったかどうかは疑問です。

Linux と Windows の両方を使っていた人もいたでしょう。(実際、Linus 氏も
京都で行った講演で、Windows を使って資料を作っていたということを言って
います)


> # minixも coreの souceは openされていなかったと思います。
> # 隆一さんの[bfree-prj 201] Linux と FreeBSD の歴史
> # によると、386BSDはすでにあったらしいけど‥。

そうですね。

> > Windows NT に対抗する OS として Linux を位置づける動きというのも、ごく
> > 最近に(主にマスコミで)はじまったものだと思います。
> > 
> > 今でも、Linux を使う人というのは、他の OS に対抗してというより、Linux 
> > を使いたいからという人の方が多いのではないでしょうか?
> 
> 今「は」、そうでしょう。そして、それより、「Linuxを使いたいから、使う」
> ではなくて、だれが、なぜ使いたいのか。

うん? それでは、[bfree-prj 194] で書いていらした、

From: Yasushi Shoji <yashi@yashi.com>
Subject: [bfree-prj 194] Re: Mozilla.org の顛末の日本語訳
Date: Wed, 05 May 1999 14:17:18 -0400
Message-ID: <19990505141718T.yashi@yashi.com>

> いろいろな要素があるのではないでしょうか。もちろん The Internetもですが。
> pcの普及率とか「敵」としての商用 OSとか‥。どれが欠けてもだめだったでしょう。
> linusの interviewでは「運が良かった」という彼の発言良くを見ます。
> 

での「「敵」としての商用 OS」というのは、あまり重要でない要素というこ
とですか?


> いま現在、userなら、「流行っているから」だけで十分な理由となりえます。
> linuxがこの世にでたころなら、浪花さんが書いた様に、「いじれる物」
> だからですね。
> 
> linuxが広まり始めた頃は、Freeな OSだからと言う理由で使っていた
> 人は比率的には多いと思いますがどうですか?
> # 絶対数は圧倒的にすくないけどね‥。

いやだから、Free な OS という理由で使う人というのは多いと思います。
だけど、その理由って、他の OS を使いたくないからというのとは違いますよ
ね?


> > たとえば、B-Free OS がある程度動いたとき、B-right/V に対抗することを意
> > 識して B-Free OS を使いたいと考える人は、割合としてそれほど大きくなる
> > とは思えません(結果として、B-right/V のシェアを食うことはあり得ます。
> > ただ、それを意図して B-Free OS を使う人というのはそんなにいないと思う
> > のです)。
> 
> # それを意図しての、「それ」とは、shareを食うことですか?
> # それとも、「対抗することを意識して」?
> # どちらにしても、userはそんなこと気にしません。
> # hackerは closeなものには対抗するでしょう。

ええ、私も user がそんなことを気にするとは思っていません。



> まあ、どの程度なのかに*かなり*影響されますが‥。

えっと、何がどの程度なのでしょうか?


> ○  B-right/Vが機能的に圧倒的に勝っていて、さらに OS市場での
>     btron全体の需要が低いなら、B-Free OSをこのんで使う _user_は
>     少いでしょう。
> 
> ○  B-right/Vが機能的に圧倒的に勝っていても、btron全体需要が高ければ、
>     hackerたちは、B-Free OSを選び、userは B-right/V。
> 
> ○  B-Free OSの機能が B-right/Vと同等またはそれ以上なら、需要に関係なく
>     userでも、B-Free OSを選ぶと思います。(同じ機能なら安いほうでしょう)

私個人の印象として、 Linux は、最初期から (UNIX) ハッカー層から支持を
受けたというわけではないと思います(排斥はされなかったでしょう)。
むしろ、hacker 層とは別の、いわゆるパワーユーザ(PC をアクティブに使っ
ているユーザ)からの参加者の方が大きかったのではないでしょうか?

つまり、バリバリの UNIX ハッカーたちは、もともと *BSD を使っており、
Linux については、(最初の頃は) あまり気にしていなかったのではないかと
思うのです(応援くらいはするけど、自分では使わない)。

Linux は、いわゆる UNIX ハッカーと呼ばれているわけではないが、PC を熱
心に使っており、PC の内部構造も熟知していた人に支持されていたのではな
いかと思うのです。Linus 氏も OS の内部構造は Minix で勉強したわけです
よね。



> 大事なのは、user層と projectの熟成度によって、まるっきり変ってしまう
> ということではないですか?

プログラムとして成熟していることが普及の条件なのか?
これは、よくわかりません……(むしろ、成熟していない方が手をつけようと
する人が多いような気もしますし)。

# 動くことは重要だけど、完璧であることは必要ではない。



---
B-Free プロジェクト実行中! 詳細はこの Web ページへ
(http://www.tron-net.gr.jp/B-Free/index.html)
(http://www.sccs.chukyo-u.ac.jp/B-Free/index.html) 

内藤隆一 (rnaitoh@st.rim.or.jp)