HD から boot する方法


version 1.0
1997/11/18
内藤 隆一

  1. B-Free OS をインストールするパーティションを確保します。
    fdisk コマンドを使って、B-Free OS をインストールするパーティション を確保します。確保するパーティションは、1MB 程度の小さなパーティショ ン(boot プログラムが入ります)と 20MB のパーティション(B-Free のファ イルシステムとなります)です。B-Free のファイルシステムの方は、もっ と小さくても大丈夫ですが、少なくとも 1MB 以上は確保するようにしてく ださい。
  2. B-Free OS のソースを落とします。
    URL: ftp://www.sccs.chukyo-u.ac.jp/pub4/B-Free/pub/IBM-PC/ の下に、b-free-pc.xx.yy.zz.tar.gz という名前で入っています。
    (xx.yy.zz はバージョンです。値の大きいものが新しいバージョンです)
  3. 落としたファイル (tar + gzip ファイル) を適当なディレクトリで展開します。
    tar xvzf <落としてきたファイル>
  4. ブートプログラムを変更します。
    1. 1st boot のファイル 1stboot_hd.s に記述してあるパーティションの開始 情報を変更します。
      ! HD の場合 (パーティション 0) s_cylinder: .byte 0 s_head: .byte 1 s_sector: .byte 1

      ここでは、パーティションとして 0 (最初のパーティション)を指定して います。

      * パーティション情報については、BIOS のパラメータを参考にしてください。
    2. 1st boot のファイル 1stboot_hd.s に記述してある HD のジオメトリ情 報を変更します。
      ! HD の GEOMETORY 情報 ! 例:Cylinder 255, Head 10, Sector 55 n_cylinder: .byte 255 n_head: .byte 16 n_sector: .byte 64 ! セクタだけは、最大数 + 1 にする。

      BIOS はセクタを 1 から数えるようになっているので、最大数 + 1 を指 定してください。

      * HD のジオメトリ情報については、BIOS のパラメータを参考にしてください。
  5. Make します。 boot ディレクトリに入り、make を実行します。
    cd boot make hd_image

    boot ディレクトリに bootimage_hd というファイルができます。

  6. boot プログラム を HD に書き込みます。
    5. で作成した boot プログラムを、あらかじめ確保しておいた boot 用の パーティションに書き込みます。
    dd if=bootimage_hd of=/dev/
  7. kernel を make します。
    kernel/BTRON/make ディレクトリに移動し、make コマンドを実行します。
    cd kernel/BTRON/make make

    kernel/BTRON/make ディレクトリの下に btron というファイルができます。

  8. ファイルシステム作成用のツールを make。
    kernel/POSIX/mkfs にあるファイルシステム作成用のツールを make します。
    cd kernel/POSIX/mkfs make

    kernel/POSIX/mkfs ディレクトリに mkfs と statfs というファイルがで きます。

  9. ファイルシステムの作成。
    あらかじめ準備しておいた B-Free OS のファイルシステム用のパーティショ ンに B-Free OS のファイルシステムを構築します。
    1. mkfs を実行します。
      kernel/POSIX/mkfs を実行して、パーティションをフォーマットします。

      mkfs /dev/HDのパーティション ブロック数 ブロックサイズ I-node数

      ブロック数 パーティションのブロック数です 1 ブロックは 512 バイトとして計算してください。 ブロックサイズ HD をアクセスする時の単位をバイト数にて指定します。 512 を指定してください。 I-node 数 ファイルの管理情報を入れる I-node の数を指定します。 適当な数を指定してください。
      mkfs を実行すると、/lost+found というディレクトリだけがあるファイ ルシステムができます。
    2. mkfs が成功したかを確認します。
      statfs を実行してファイルシステムの中を覗いてみます。
      statfs /dev/ dir /
      ファイルシステムのトップディレクトリの中身が表示されます。
  10. B-Free OS をファイルシステムに入れます。
    7. で作成した B-Free OS を新しく作ったファイルシステムの中にコピー します。/system/btron386 という名前でコピーする必要があります。
    cd kernel/BTRON/make statfs /dev/ mkdir /system statfs /dev/ write /system/btron386 btron
    これで、/system ディレクトリの下に btron386 というファイルが作られ ます。

    statfs コマンド statfs /dev/ dir /system を実行して、btron386 というファイルがあれば成功です。
  11. boot パーティションから起動するための準備を行います。
    lilo プログラムなどを使って、BTRON の boot パーティションから boot するように設定を変更します。
  12. boot します。
    マシンを再起動します。

    BTRON のブートパーティションを指定して、BTRON のブートプログラムを 実行させます。

    ブートプログラムが起動すると、boot> というプロンプトを表示します。 ここで、B-Free OS が入っているパーティションを指定して OS を立ち上 げます。

    boot hd 0 パーティション番号 パーティション番号には、B-Free OS が入っているパーティションの番号 を指定します(パーティション番号は 1 からはじまることに注意してくだ さい)。
  13. BTRON OS が起動すれば成功です!

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