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[bfree-prj 180] Re: Mozilla.org の顛末の日本語訳
- To: bfree-prj@iijnet.or.jp
- Subject: [bfree-prj 180] Re: Mozilla.org の顛末の日本語訳
- From: Tomohide Naniwa <naniwa@mechgw.mech.yamaguchi-u.ac.jp>
- Date: Tue, 4 May 1999 22:44:53 +0900 (JST)
- In-Reply-To: Your message of "Tue, 04 May 1999 22:24:13 +0900".<19990504222413I.night@bfree.rim.or.jp>
- Reply-To: bfree-prj@iijnet.or.jp
- Sender: owner-bfree-prj@iijnet.or.jp
浪花です.
In "[bfree-prj 179] Re: Mozilla.orgの顛末の日本語訳",
Tue, 04 May 1999 22:24:13 JST
night@bfree.rim.or.jp writes:
> 隆一です。
>
> > 私も暫くの間 Mozilla のソースを取ってきてコンパイルしていたことが
> > あったんですが,私の印象としては
> >
> > 1) とにかくコードの量が多くて簡単に手を出せるような物とは思えなかっ
> > た.
> > 2) 明らかにバグと思われる動作が多く,黙っていてもそのうち修正され
> > るだろうと思われた.
>
> この 2 点については、くだんの論文でも問題点として挙げられていますね。
> 私が面白いと思うのは、
>
> > 2) 明らかにバグと思われる動作が多く,黙っていてもそのうち修正され
> > るだろうと思われた. ^^^^^^^^
> ^^^^^^^^
>
> この私が引いた下線部分(「修正されるだろう」)で、これは、Mozilla.org の
> 開発者が「私」とは分離しているという印象のためだと思います。
Mozilla のソースコードが公開されたと聞いて,まずは試してみようかな?
というところから入りますよね.その時点ではやはり開発者とは別な立場
にいますね.
また,これだけ注目を浴びるソフトなんだから,私以外の誰かがバグレポー
トを出すだろう,と思って傍観してしまうというところもありました.
やはり最初は野次馬が多くて,その野次馬の中からどれだけ開発への参加
者を引き付けられるかが勝負の別れ目になるんじゃないでしょうか.
# 月並みな分析ですが (^^;)
> > です.他に,
> >
> > 3) 英語で bug report を書くのが大変そう.
> > 4) マイナーな OS 用の修正コードを送っても仕方ないのではないか?
> > 5) 自分の書いた修正が正しいかどうか良く分からない.
> >
> > というのもありました.
>
> どうなんでしょう?
> このように「思われてしまう」というのが、問題のように思いますが……。
この辺りは開発コミュニティーが成熟していくに従ってある程度は解決さ
れるだろうと思いますが,最初はやっぱり様子を見られてしまうんじゃな
いでしょうか.
> > オープンソース型の開発と言っても,Linux は特殊な例だと考えるべきな
> > んじゃないかという気がしてます.
>
> むしろ逆でしょう。
> Linux の開発プロセスを解明しようとして、理論化したのが「オープンソース
> 型の開発」なので、Linux に一番合っているのが当然だと思います。
>
> # 要は、Linux が成功した理由を Eric は「オープンソース型の開発を行った
> # からだ」と言っているわけですよね。
うーーん,Linux の開発プロセスのことを「オープンソース型開発」と名
付けるというのであればそれはそれで納得します.
が,ソースコードを公開して開発を行なっているソフトというのは GNU
を筆頭に大量に存在しますよね.それらは「オープンソース型開発」に含
まれないのだとすると「オープンソース型開発」という名前の付け方が変
だという気はしますね (^^;).
---
(putprop '浪花 智英
'affiliation '(山口大学大学院 理工学研究科 環境共生工学専攻)
'e-mail '(naniwa@mechgw.mech.yamaguchi-u.ac.jp))