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[b-free: 1240] Re: b-free: 1205 についてのコメント (2/2)




> でも、今回の議論で一番悲しかったのは、オブジェクト指向を使おうという提
> 案を出す人はいても、実際に手を動かそうとした人がいなかったということで
> す。アジテーションするくらいだったら、実際に実証してみせた方が 256 倍ま
> しでしょう。
> もし、そういうことをする時間がないことを理由にできないということならば、
> 作るのは誰になるのでしょうか?
> 
> たとえば、OMT 法で OS をモデル化したものを作ったらこうなったから、今の 
> B-Free OS の構成はまずいよ、という展開にはなりませんでした。
> また、オブジェクト指向設計にしても、いろいろ方法論があるのに、単純にオ
> ブジェクト指向というものでひとくくりにして、どれを使おうということすら
> 話に出なかった。
> 
> 議論としては、OS にオブジェクト指向を使うとこういうことがある、という
> 断片的かつカタログ的な狭い議論に行ってしまい、全体像が見えないものになっ
> てしまいました。
> 
> 提案するのはいいことだし、どんどんして欲しいと思うんですが、それを実現
> することに対して、あまりに naive な意見が多かったのではないかと思いま
> す。

これって結局はオブジェクト指向に対して詳しい人がいない(もしくは話に参加
していない)ということなんですよね。


> > と言うことで、自分の意見としてですが
> > オブジェクト指向言語の利用を徹底的に推進するのは今回は見送りにします。
> > ただし、CORBAなどの非OO系言語でも利点の大きい技術に関してはこれまで通り推
> > 進していきたいと考えています。
> 
> CORBA 自体は、DCE や NCS の RPC の技術に近いものみたいですね。

一番近いのはCOM/DCOMですね。

> ただ、受け渡しするデータの形式の定義方法が違っているかも。

仕様がかなり確立しているもの(複数のメーカーからCORBA準拠として発売されて
います)なのでいままでの方法を無視していることはないと思います。

> CORBA を使ってプログラムするには、IDL コンパイラや通信メカニズムが必要
> になりますが、それらをインプリメントする手間はどのくらいになるんでしょ
> うか?
> 
> # 推進、ということは、そういうものを作るんですよね?

作る時間が...

一応関連HPです。

http://www.omg.org 
http://www.corba.org 
http://www.tisot.globe.or.jp 
http://www.njk.co.jp/otg/

フリーのCORBAが存在しているという情報を得ているのですが...HP情報があ
りませんでした。


> > 前にも書いたのですが...オブジェクト指向は十分に利点があります。
> > だからこ最新技術と言われている技術の多くに使われているのだと思います。
> 
> えーと、確かにオブジェクト指向が十分に利点があるというのは、何回も書か
> れていますね。でも、これって全然オブジェクト指向が優れているという理由
> になりません。最新技術の多くに使われているというならば、ちゃんと具体例
> を出さないと。たとえば、OS だったら、これこれこういう OS に使われてい
> るとか。

BeOSはオブジェクト指向OSとして有名ですよ。
すでにIntelプラットフォームでリリースされています。

> 設計技法については、オブジェクト指向とついたものだけではなく、構造化設
> 計とか複合化設計とか、データ中心設計とかあったわけですが、それらと比べ
> てオブジェクト指向はどういう風に優れているのでしょうか?

構造化設計と複合設計ってほとんど同じものだと思いますよ。
それぞれが協調しあえるものです。
どれか一つを使えばソフトウェア開発の全ての問題が解決するのではありません。

ただ、データ中心設計はOS開発には向いていないと思います。
これは構造化”分析”を実際の業務で使っている人と話していたときの話ですが、

ここからNiftyのとあるフォーラムからの引用です。

>>最近のこのフォーラムのOOとデータ中心などの分析手法の話に少しだけ参加し
>>ながら思っていたことですが、オブジェクト指向分析の利点は設計情報をプロ
>>グラム化して使い回せる事とコンポーネント化することでプログラムの再利用
>>性が比較的簡単あがることじゃないかな?っておもいました。
>
>私もそのように考えています。組立・保守フェーズでのオブジェクト指向
>の威力には目を見張るものがあります。そして、制御システムなどの限定
>された対象の分析手法としても有効であろう、とも考えます。けれども、
>これを業務支援システムの分析・設計の枠組みとして拡張する試みがうま

OS開発という非常に特殊な開発においてどの技法”だけ”が優れているというよ
うな考え方をするのではなくて、いろんな技法の利点を上手に組み合わせてそれ
らを活用できればいいなと思います。

> 今、オブジェクト指向設計技法を提唱している人の中には、旧来の設計技法の
> 提唱者だった人もいるのですが、なぜオブジェクト指向設計へ移ったのでしょ
> うか? もし、旧来の設計技術に問題があって、オブジェクト指向設計に移っ
> たならば、同じようにオブジェクト指向設計にも問題があって、更に別の設計
> 技法に移ることがあると思いませんか?

移った人は複数の開発手法を知っていてそれを自由に使い分けることができるは
ずです。
現在のオブジェクト指向技術にはすでに問題があることは確認されているます。
だからといって次の技術がでてくるのを待つのは不自然です。
それは、船も車も飛行機も使われているのにあえて次の乗り物を待つようなもの
です。


まこたん