[b-free 827] Re: 実身名についての見解

Takanori Hayashi (takanori@ohsaki.meidensha.co.jp)
Wed, 22 Oct 1997 17:11:28 +0900

林です。

In message <199710210439.NAA25197@hisoft.soft.hitachi.co.jp>
"[b-free 824] Re: 実身名についての見解"
"Ryuichi Naitoh <naitoh_r@soft.hitachi.co.jp>" wrote:
naitoh_r> > 言語指定コードについては上位で正規化(言語指定コードの重複なし)して
naitoh_r> > 扱うべきではないかと思います。ビット表現は違うが同じ文字列という話
naitoh_r> > になると、英語のアルファベットと日本語のアルファベットは同じか否か
naitoh_r> > といった問題も出てきますし、ファイルシステムでカバーするのは無理が
naitoh_r> > あるでしょう。
naitoh_r>
naitoh_r> えーと、上位というのはどこを想定しているのでしょうか?
naitoh_r> (ライブラリですか?)
naitoh_r>
naitoh_r> ファイルシステムマネージャは、ファイルについての API を提供していて、
naitoh_r> 直接アプリケーションから呼ばれるので、正規化を行う上位というのはアプリ
naitoh_r> ケーションになってしまいますが。。。
naitoh_r> (もちろん、ファイルマネージャは他のマネージャからも呼ばれることがあり
naitoh_r> ます)

基本的には、アプリケーションがTRON多国語コードやTADを取り扱うライブラリを
使用して行なうことになるでしょうね。本当は実身仮身マネージャと同じレベルで
もう一段ラッピングして、アプリケーションはカーネル機能を直接使わないように
するのが良いのですが、APIが全面的に変ってしまいますからね。
実のところ、get_lnkをファイルシステムの外(ライブラリ)に放り出してしまえば
ファイルシステムでは実身名に使用可能なコードを気にすることなく単なるバイト
列として扱えて便利なのですけどね(BTRON2がこの方式)。もちろんこの場合には、
get_lnkを提供するライブラリで同様の(実身名からパス区切り文字を排除する)処理
を組み込まないといけないので全体としてやることは変らないのですけど。

naitoh_r> それと、「英語のアルファベットと日本語のアルファベットは同じか否か」
naitoh_r> というのは、言語コードを認識することとは別の話です。こちらも重要なこと
naitoh_r> ではあるのですが。。。

そうですね。構文解析と意味解析くらいの違いがあると思います。

naitoh_r> > デフォルト言語指定については、本格的多国語環境の仕様や3Bでの実装
naitoh_r> > がどうなるのか分からないですが、個人的には、なしにするのが正解かと
naitoh_r> > 思っています。要するに「文字列は常に言語指定コードから始める」よう
naitoh_r> > にしてしまえば良いのです。あるいは「0xfe21(基本多国語面)は省略可」
naitoh_r> > でも良いです。
naitoh_r>
naitoh_r> あのー、そうするとファイル名の最初に言語コードがあるかを調べ、なければ
naitoh_r> 基本多国語面を指定されたものとするという処理が必要になってきますが。。。

いいえ。まず基本多国語面とみなして処理を始め、言語指定コードがでてくれば
その言語に切り替えるだけです。常に言語指定コードから始めるほうが良いのは
分かっていますが、現在の1Bではそうなっていないので互換性を高めるための対策
です。対策が不要なら「常に言語指定コードから始める」だけで良いです。

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    林(takanori@ohsaki.meidensha.co.jp)