From: Takanori Hayashi <takanori@ohsaki.meidensha.co.jp>
Subject: [b-free 525] Re: ファイルシステムの信頼性
Date: Tue, 16 Sep 1997 10:50:11 +0900
> 林です。
>
> In message <199709120924.SAA03373@hisoft.soft.hitachi.co.jp>
> "[b-free 520] Re: ファイルシステムの信頼性"
> "Ryuichi Naitoh <naitoh_r@soft.hitachi.co.jp>" wrote:
> naitoh_r> デバイスドライバ内でエラーを訂正するとすれば、IDE や SCSI などの個々の
> naitoh_r> デバイスドライバが対応する必要があります。ファイルシステムでエラー訂正
> naitoh_r> の機能を入れれば、すべての種類のデバイスで使えることになるので、労力が
> naitoh_r> 全然違うと思いますけど?
>
> デバイスドライバについては階層化してエラー訂正ドライバを作るという方法
> もあります。この方法ではエラー訂正をするかしないか(あるいは訂正のレベル)
> をドライバのバインドによって簡単に変更できるので、用途ごとに必要なレベル
> のエラー訂正を組み込むことが容易になります。
> # もちろんエラー訂正のレベルを変えたらディスクはフォーマットし直しですが。
> # またエラー訂正を一種類で固定だとすると無意味な機能ですが…。
デバイスドライバを階層化することは当然考えるべきだと思います。
(今のところ、B-Free OS にはそういう仕組みはないですが。。。)
階層化による恩恵は、エラー訂正のような付加機能に限らないと思います。
たとえば、SCSI ならば、SCSI コマンド関係を処理するドライバをひとつ作っ
ておき、その下にアダプタ毎のドライバを置くようにすれば、SCSI コマンド
の処理部分をアダプタ毎のドライバに入れる必要がなくなります。
あとは、ソフト RAID などもドライバでサポートすることも簡単になるでしょ
う。
> 逆にファイルシステムで実装すると、少なくとも互換FDの場合はエラー訂正を
> 組み込まないので、エラー訂正ありなしの両方の処理をファイルシステム内に
> 入れることになってファイルシステムが無用に複雑になります。エラー訂正の
> 方式自体がファイルシステムに依存するようなものなら別ですが、そうでない
> 限り分離するのが正解です。
エラー訂正の機能は、ファイルシステムの形式に依存するものだと思います。
エラー訂正の機能をファイルシステム非依存にすることも可能だと思いますが、
その場合、互換 FD を他の OS で読みとることができなくなり、互換 FD の意
味がなくなってしまいます。
既存のファイルシステムである互換 FD (多分、BTRON1 の仕様にある FD のフォー
マットのことだと思いますが) のファイルシステムについては、B-Free OS の
独自のファイルシステムとはフォーマットからして違うものになるでしょう。
> naitoh_r> データベースファイルシステムというのは、データベース的な機能をファイル
> naitoh_r> システムに加えたものですよね? (最近だと BeOS がサポートしているようで
> naitoh_r> すが)
> naitoh_r> これって、従来の BTRON から大幅に API を変更することになりませんか?
> naitoh_r>
> naitoh_r> # それだけのメリットがあるかな。。。。
>
> ないかも。でもBTRONの場合、実身/仮身モデル自体がネットワーク型データ
> ベースなので、これを効率化する(小さい実身を効率的に扱う)機能の追加や
> 内部実装の工夫ができると効果は大きいです。
えーと、データベースファイルシステムと実身/仮身モデル(ネットワーク型デー
タベース)を効率化するとの関連がよくわからないのですが、説明していただ
けないでしょうか?
# 実身/仮身ってネットワーク型の "データベース" なんでしょうか、という疑問
# も。。。
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