東大のデジタルミュージアムのCDがウェブブラウザで読める様につくってあるの
は、BTRONでそのCDが読めるようにすることを意味していると考えてよいでし
ょう。
坂村さんも越塚さんも、BTRON2を決して諦めていません。
「BTRON2ウィンドウシステムの高応答実装」という(英語の)論文を長谷川
さんに紹介されて読みました。ほぼその内容が、日本語で発表されています。
「BTRONは小さいほうへ行く」なんて話もありますが、本格的にはCPUの低
消費電力モードを活かす仕組み(用の無いときはITRONの様にアイドルタスクに
行ってCPUを停止するとか)が必要です(アプリケーションの構造も変わってくる
か)。
BTRONの概念が発表されたとき、BTRONは当時の技術(ハードウェア)か
らすれば、小さいどころか、重いものだった。
いま、本格的多国語を実装するのは、プログラマにとって、けっして軽くないよう
に思えます。
10万字、アウトラインフォントの本格的(つまり言語切り替えを行う:日本語だ
けでも言語切り替えが発生する)多国語環境はとうてい、1Bに載せられるものでは
無いでしょう。
3Bでは1バイト文字を考慮していたかも知れないが、準TADにはもともと1バ
イト文字は無い。文字コードは最低16ビットで、言語切り替えコードも16ビット
を単位にするのが妥当とおもわれます。
TRONチップを使った3Bがエンディアン変換をして準TADを使っているのだ
から、標準TADが使われることは無いでしょう。
TAD自体のバージョンアップの時期が来たとも言えます。
実身名もすべての文字を扱うには、言語切り替えが必要になるから、実身名の長さ
制限は取り払われるでしょう。
「実身名」と「仮身名」の話は前回のBTRONクラブで話題になりました。「U
NIXには仮身名しかない」と理解してよいのではないでしょうか?
とりとめのないことを書き綴ってしまいました。
3Bの上で少しプログラムを書こうと思います。書いてみればBTRON3の問題
点が見えてくるし、使いこんでみたいし・・・。
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