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[b-free: 1602] Re: B-Free OS の解説ほん




 飯島です。

<356A6260.84F74947@beebee.co.jp>の記事において
suzu@beebee.co.jpさんは書きました。

>>  日本の大学では、さすがに計算機科学や情報工学などの学
>> 科だと、オペレーティングシステムの授業がありますよね。
>> そこで用いる教科書は洋書の訳本ということなんでしょうか。
>>  訳本の種本となる洋書も、もともとは授業のために、その
>> 担当教授が書き下ろしたものが多いようですから、あとはそ
>> のような作業をする「力量・時間・気力」があるかどうかで
>> しょう。日本の大学教官の雑用の多さは割と知られているこ
>> とのようですから、そんな事情が大きな部分を占めるのかも。

 大学生の私もコメントしましょう(^^)
学部のころに情報工学科のOSの授業を他学科履修しました。
たしか教科書は前川守先生の本だったと思います。
前川先生も授業を持っていたように記憶していますが、
他の授業との兼ね合いから私は客員の先生の授業を受けました。
でも、概論ばっかりでつまらないので結局授業には出なくなりました。

 大学院に行くと他専攻ながら、もっと面白そうな授業があります。
今年の講義案内から、その授業の内容を抜粋してみます。

抜粋開始-----
UNIXの6th Editionという大変古いOSのソースコードを読み、その仕組みを
鑑賞します。参考書(Lions' Commentary on UNIX 6th Edition with Source code,
John Lions)に即した形で話を進めていく。特に、カーネルのメモリ割付け、
プロセスの管理、割込み処理、システムコール、入出力、ファイルシステムなどの
実現法を実際のソースコードを参照しながら調べる。
演習では実際に様々なプログラムを作ってもらう。
特に、OSの動作を外部から観測できるようなプログラムを作成し、
動作結果に関する考察をしてもらう。
抜粋修了-----

 他の参考書として UNIXカーネルの設計/M.J.bach と ANSI C & UNIX(上)/P.S.Wangが
挙げられています。先生は多田好克先生です。

 この授業は毎年内容が変化します。
僕の代ではデータ構造を扱ったようです。
ライブラリで提供されているような機能を実際にプログラムしたようです。
その前の年はコンパイラの挙動を調べる授業だったようです。

 ちなみに僕は専攻が違いますので多田先生の授業は受けていません。
(卒業できなくなっちまいますよ(^^; )


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    電気通信大学 情報システム学研究科
        情報システム運用学専攻 鈴木(和)研究室
            飯島 清高 (Kiyotaka Iijima)
    E-mail : iijima@cocktail.cas.uec.ac.jp
    H.P.   : http://www.cocktail.cas.uec.ac.jp/~iijima/