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[b-free: 763] ハイパーテキスト



     岩間です。

     かのテッド・ネルソンのライフワーク、ザナドゥプロジェクトに
    関する書籍である、「リテラリーマシン」という著書をご存知でしょ
    うか? この本は、副題が「ハイパーテキスト原論」となっている
    だけあって、いろいろと面白い内容が書かれています(ちなみに、
    ISBN4-7561-0418-5 です)。

     個人的に気に入っているのが、「窓の付いた複合文書」という項
    に書かれている考え方なのですが(ぼくは、これを「窓の概念」と
    呼んでいます)、こういうアプローチって実装することができるの
    でしょうか?
     で、「窓」の概念を簡単に説明すると、

            他の文書の一部を文書の内容としてリンクする

    ということでしょうか。たとえば、複数の文書に散らばっているも
    のを集めて、一つの文書にすることができます。絵にすると、

            1.  DDDD    DDD    DD  DD     
            2.  CCC    CCCCCC    CCCC
            3.  AAAAAAAAAAAABBBBBBBBB  

    となっているのを上から見る感じです(空白が窓)。それぞれ、

            1. DDDDAAACDDDCCBBDDCCDD
            2. CCCAAAACCCCCCBBBBCCCC
            3  AAAAAAAAAAAABBBBBBBBB

    という構成の文書に見えるわけです。この場合、1.の文書からは直
    接 3.の文書にリンクをしているわけではなく、2. の文書を通して
    リンクしているわけです。
     また、特に指定しない限り、その文書の他の部分と区別ができる
    必要もありません。


     ぼくは、BTRON を使ったことがないので(ぼくの用途では、使い
    物にならないから)、「開いた仮身」というので同じ事ができるの
    であれば、それでOKなのですが、どうなのでしょう?


     あと欲しいのは、自動的な履歴管理ですね。文書を記録する時に
    自動的に履歴管理を行い、通常は最新の版に対して窓が開いている
    状態になっているわけです。文書によっては、特定の時点に対して
    の窓が開いているというのもOK。
     
     文系の人にとっても、こういう機能があるのは非常にありがたい
    と思うのですがどうでしょうか。ぜひとも、OS側で実装して欲し
    いと思うのですが……。

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