From: h1suzuki@Bridgew.edu (Hideaki Suzuki)
Subject: [b-free 751] Re: 仮身名
Date: Wed, 08 Oct 97 23:57:55 -0500
> えっと、道を使って実身を特定するとき(ここでは検索で実身を発見することを<特
> 定>といっています)道は不完全な物でよい。
そういうことになってくると、むしろ、
仮身名は短くてもよくて、実身名は長くなるのでは?
> # 道の途中の実身の最大数(検索レベル)を指定できるようにすれば、
> # 検索時間と完全性の trade-off はとれると思うし。
link-basedな検索ってのは世の中あんまりないんですね。
Webだと1つのページからだいたい20個ぐらいのリンクが
あるとすると、3ホップ進んだだけで、20*20*20の
8000ページになるわけ。そんなふうにネットワークを
探索するのは大変なので、サーチエンジンはたいてい
keyword-basedになるんです。ネットワークを扱わず、
1次元的なテーブルによって検索するほうが速いですから。
> ひとつは、ツリー型のこだわってネットワーク型の利点を生かしていない点。ネット
> ワークでは、目的地(実身)への道は一つではありません。
TRONってまだ大規模なハイパーテキストシステムがなかった
いわばハイパーテキスト万能論みたいな時代に考えられた
ものなわけですけど、現在のWebの状況をみるにつけ、
この自由自在なネットワークってのが
ホントにいいものなのか問題を感じてきています。
(問題点自体は前から言われていたことと同じなのですが)。
そう、ネットワーク構造ってフラットなんです。
これが、スケーラビリティにおいて重大な問題になるわけ。
結局、人間ってのは、段階的詳細化でものごとを考えるので、
巨大でフラットな網目構造というのはイメージしにくい。
goto自由自在のプログラム言語と同じような感じ。
良く言えばWeb、悪く言えば、スパゲッティーじゃん、と。
塩澤 秀和 shiozawa@myo.inst.keio.ac.jp