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[b-free: 1263] Re: b-free: 1205 についてのコメント (2/2)




隆一です。


From: makotan@a2.mbn.or.jp
Subject: [b-free: 1260] Re: b-free: 1205    についてのコメント (2/2)
Date: Fri, 3 Apr 1998 23:08:56 +0900 (JST)
Message-ID: <199804031408.XAA09505@a2.mbn.or.jp>

...[snip]...
> > OS のアーキテクチャとしては、BeOS は、マイクロカーネル方式をとっており、
> > 一番下にマイクロカーネルがあり、その上にサーバが載っている形式になって
> > います。API はサーバの上の層としてインプリメントされています。
> > Hurd などと同じアーキテクチャでしょう。
> 
> これをみて気がつきました。
> OSの概念がちがっていました。
> カーネル・ファイルシステムを作る段階でC++を使いましょうとは言えません。
> それよりもアセンブラやC言語で実装するべきだと思います。

makotan さんの過去の発言:

From: "makoto" <makotan@a2.mbn.or.jp>
Subject: [b-free: 1001] Object と プログラム
Date: Mon, 2 Feb 1998 21:19:01 +0900
Message-ID: <000f01bd2fd7$7bef5b00$d80bd9ca@makotan>

> コンパイラ:
> ソースコード解析中にクラス・構造体を発見したときは対応した読み書き用スタブを
> 自動で生成する
> クラスのインタフェースをOSに提供するためのスタブも作成
> クラスのバイナリインタフェースはOSで規定したものを使う
> 
> リンカ:
> リンク時に生成されるものは特別なものを除いて動的リンク方式
> 
> OS:
> プログラムの実行を監視して特定ポインタ(未生成オブジェクト)のアクセスを
> チェックして適切なクラスを動的に生成し、提供する
> スタートアッププログラムはOSが提供するもので、オブジェクトのプロセス間共有
> 機能などをもつ
> 
> こうすれば実行時の無駄は押さえられると思うのですがどうでしょうか?
>
> あくまでB-freeを純粋オブジェクト指向OSにしようとしているので(^^;

を読んでいたので、OS については狭い意味での方 (API より下の層) を使っ
ているものとばかり思っていました。

ところで、makotan さんのいうカーネルとはひょっとして中心核のことですか?
(「カーネル・ファイルシステム」と書かれているから)
そうだとすると、私が OS と言っているのはカーネルではありません。API よ
り下の層のことです。


> 構造化分析技法で分析したものをオブジェクト指向技術で実装することは可能と
> 言う議論を前にしていました。
> ソフトウェア業界の本当に優れた事例は滅多にでてきません。
> 実際に両方のいいところを巧く使った技法は存在しています(ボックス構造化技
> 法って言います)

ボックス構造化技法というのは、どういうものなんでしょうか?


> > # だから、失敗しているソフトウェア開発が多いのか :-)
> 
> #それはまた別の問題があって失敗しているのですが...

うー。これって冗談で書いたんですよ。真面目に返されても困ります。


> #興味があればメールくれればNiftyのどのフォーラムかは教えますので...

あまり、Nifty にはアクセスしていないんですが。。。
とりあえず、Location を教えていただけませんか?



> こんな感じでこのツリーは終了しました。
> 分析段階でのオブジェクト指向技術の優位性は全くありません
> しかし、設計・実装・保守段階ではかなり有効ですが、カーネル開発で使えるも
> のとは思いません。
> (OSと書かずにカーネルと書いてくれればなにもオブジェクト指向の話は出さな
> かったのに...)

私は、周辺核を作るということはオブジェクト指向を使っても簡単にはで
きない、と書いていますが。。。

From: Ryuichi Naitoh <naitoh_r@soft.hitachi.co.jp>
Subject: [b-free: 1180] Re: スケジュールについて
Date: Mon, 30 Mar 1998 16:48:30 +0900 (JST)
Message-ID: <19980330164830O.night@soft.hitachi.co.jp>

> 問題は、その周辺核を作るという作業が実質進んでいないということで、これ
> はオブジェクト指向を使えば簡単にできる、というものではないです。
> 結局、オブジェクト指向は技術にすぎないので、プロジェクトでの遅れをとり
> もどすために、オブジェクト指向を使うというのは無理でしょう。

この後で、C++(GCC) を OS の中で動かすことについて書いています。

ひょっとして、周辺核という言葉ではダメで、カーネルと書かなければいけな
かったのでしょうか? いつカーネルと書けば、オブジェクト指向の話を持ち
出さなかったというのでしょうか? 参考のために教えてください。

私は、makotan さんのこれまで出されているメイルから、カーネルを含んだ 
B-Free OS すべてをオブジェクト指向にしようということを考えており、その
立場から今回のスレッドに参加されているのだと思っていました。
([b-free:992]、[b-free: 999]、[b-free: 1001] などを参照)


> 
> > むしろ、ソフトウェア開発の技法の優劣については重要な問題ではなく、ボラ
> > ンティアベースのプロジェクトでどうやって、開発していけばいいのかという
> > プロジェクト管理の方が問題だと思っています(というか、スケジュール問題
> > と書いたのもそこが問題だからです)。
> 
> その点にはすでに賛成していることを書いていますよ。
> それに、オブジェクト指向で行くよりもこのまま行って完成を早くしようとも...
> それを蒸し返されてるだけのような気がするのですが...

うーん、ちゃんと引用して欲しいなぁ。
なぜ、蒸し返されてるだけと思ったのでしょうか?

From: Ryuichi Naitoh <naitoh_r@soft.hitachi.co.jp>
Subject: [b-free: 1242] Re: b-free: 1205   についてのコメント (2/2)
Date: Fri, 03 Apr 1998 12:00:20 +0900 (JST)
Message-ID: <19980403120020L.night@soft.hitachi.co.jp>

> > OS開発という非常に特殊な開発においてどの技法”だけ”が優れているというよ
> > うな考え方をするのではなくて、いろんな技法の利点を上手に組み合わせてそれ
> > らを活用できればいいなと思います。
> 
> 私は、オブジェクト指向開発は OS には向いていないのではないか、というこ
> とを書いただけです。OS の開発に向いている特定の技法があるということは
> 考えていません。
>
> むしろ、ソフトウェア開発の技法の優劣については重要な問題ではなく、ボラ
> ンティアベースのプロジェクトでどうやって、開発していけばいいのかという
> プロジェクト管理の方が問題だと思っています(というか、スケジュール問題
> と書いたのもそこが問題だからです)。

私は、makotan さんが、OS の開発について技法のことを書いているのに対し
て、

  ・OS の開発に向いている特定の技法はあるとは考えていない。
  ・B-Free プロジェクトにおいて、大事なのは技法よりプロジェクト管理と
    思っている。

と書いているのです。
makotan さんが、[b-free: 1231] で書いたことについて言及しているわけでは
ありません。

# どうしてそういう解釈になるのか不思議だ。



> > たしかに、自分で開発技法を提唱するくらいですから、プログラム開発技法に
> > ついては詳しいと思います。しかし、実際のソフトウェア開発において、複数
> > のソフトウェア開発技法を使い分けるということとは別の話です。
> 
> 「実際の」が今回のターゲットのOS開発”だけ”のことを言っていることを信じ
> ています。

いや、だから、

「ソフトウェア開発技法を提唱している人」が「複数のソフトウェア技法を使
い分ける」こと

「実際にソフトウェア開発をしている人」が、「複数のソフトウェア技法を使
い分ける」こと

とが別の話であって、私の言いたいのは、

「ソフトウェア開発技法を提唱している人」が「従来の開発技法」から「オブ
ジェクト指向開発技法」へ(提唱する内容を)移った。

ということなんですが(実際にソフトウェア開発をしている人のことは最初か
ら問題にしていません)。

makotan さんは一体どう解釈したのでしょう?


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B-Free プロジェクト実行中! 詳細はこの Web ページへ
(http://www.sccs.chukyo-u.ac.jp/B-Free) 


内藤隆一 (rnaitoh@st.rim.or.jp)