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[bfree-prj 179] Re: Mozilla.orgの顛末の日本語訳




隆一です。

From: Tomohide Naniwa <naniwa@mechgw.mech.yamaguchi-u.ac.jp>
Subject: [bfree-prj 178] Re: Mozilla.org の顛末の日本語訳
Date: Tue, 4 May 1999 21:46:42 +0900 (JST)
Message-ID: <199905041246.VAA00488@scr.mech.yamaguchi-u.ac.jp>

> 浪花です.
> 
> In "[bfree-prj 168] Mozilla.orgの顛末の日本語訳", Sun, 02 May 1999 23:51:33 JST
> 	night@bfree.rim.or.jp writes:
> 
> > 隆一です。
> ...
> > □ 辞職そして追悼
> >    http://www.bekkoame.ne.jp/~kmakoto/opencom/Jamie-san.html
> >    原文は、resignation and postmortem. (http://www.jwz.org/gruntle/nomo.html)
> ...
> >  Mozilla.org の作業 (Open Source に基づいた Web browser の開発) がどう
> > してうまくいかなかったか、その理由について書いてあります。
> ...
> > これを読んで、オープンソース型開発の鍵は、開発コミュニティをいかに構築
> > するかということではないかと、思いはじめています。
> 
> 興味深いのはむしろなぜ Mozilla では開発コミュニティが思ったように
> 形成されなかったのか? という点ですね.
> 
> 私も暫くの間 Mozilla のソースを取ってきてコンパイルしていたことが
> あったんですが,私の印象としては
> 
> 1) とにかくコードの量が多くて簡単に手を出せるような物とは思えなかっ
> た.
> 2) 明らかにバグと思われる動作が多く,黙っていてもそのうち修正され
> るだろうと思われた.

この 2 点については、くだんの論文でも問題点として挙げられていますね。
私が面白いと思うのは、

> 2) 明らかにバグと思われる動作が多く,黙っていてもそのうち修正され
> るだろうと思われた.                                     ^^^^^^^^
  ^^^^^^^^

この私が引いた下線部分(「修正されるだろう」)で、これは、Mozilla.org の
開発者が「私」とは分離しているという印象のためだと思います。



> です.他に,
> 
> 3) 英語で bug report を書くのが大変そう.
> 4) マイナーな OS 用の修正コードを送っても仕方ないのではないか?
> 5) 自分の書いた修正が正しいかどうか良く分からない.
> 
> というのもありました.

どうなんでしょう?
このように「思われてしまう」というのが、問題のように思いますが……。


> オープンソース型の開発と言っても,Linux は特殊な例だと考えるべきな
> んじゃないかという気がしてます.

むしろ逆でしょう。
Linux の開発プロセスを解明しようとして、理論化したのが「オープンソース
型の開発」なので、Linux に一番合っているのが当然だと思います。

# 要は、Linux が成功した理由を Eric は「オープンソース型の開発を行った
# からだ」と言っているわけですよね。


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内藤隆一 (rnaitoh@st.rim.or.jp)