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[b-free: 1261] B-Free by OO & BTRON programming
落合秀俊です。
B-Free をオブジェクト指向で作ろう、という話ですが。
私はオブジェクト指向でやらないほうが良いと思います。
B-Free はあくまで BTRON ですよね。
BTRON は部分的にはオブジェクト指向風味の所があるものの、
基本的にはオブジェクト指向ではありません。
オブジェクト指向でないものをオブジェクト指向で作るのは、
何かと苦労が絶えないでしょう。
もしオブジェクト指向で OS を作るなら、仕様からすべてオブジェクト指向に
すべきです。もちろん、それは BTRON ではなく、まったく別の OS になります。
むしろ、私の理想の OS はこちらにあるのですが、B-Free と切り離して
考えるべきでしょう。
ただ、各マネージャを実装する時に内部的にオブジェクト指向の
技術を用いるのは別に問題ないと思います。
さすがにメモリマネージャやプロセスマネージャを C++ 等で書くのは
速度やメモリの関係で無謀だと思いますが、
ウインドウマネージャや仮身・実身マネージャ等の外殻なら
オブジェクト指向の技術を使う効果はあると思います。
%%
一方、私が B-Free とどのように関わっていくかについてですが、
今までのようにアプリケーションレベルから攻めていきたいと思っています。
Linux が実用になるのは GNU のソフトウエアがあってのことです。
B-Free が BTRON として働くためには最低限基本エディタが必要です。
ここで「基本エディタの作成」を最終的な
目標としてかかげたいと思います。
この目標を達成するための道筋として、
・BTRON C++ クラスライブラリを作成する。
・フリーキャビネットを BTRON C++ クラスライブラリで書き直す。
・BTRON C++ クラスライブラリを用いて基本図形エディタを作成する。
・BTRON C++ クラスライブラリを用いてリッチテキストコンポーネントを
作成する。
・リッチテキストコンポーネントを用いて基本文章エディタを作成する。
というのを考えました。
BTRON C++ クラスライブラリの取っ掛かりとして
TAD クラスライブラリを作成中です。
もちろん私一人でやってできるものではないので、
ほかの人の力を借りたいのですが、
TAD クラスのことを書いたときに Aki. さんしか
話に乗ってきてくれなかったところを見ると、
BTRON プログラミングの興味と知識を持っておられる方は
あまりいないようですね。
Linux のカーネルをいじくっている人で、UNIX 上でプログラムを
作ったことがない人はまず1人もいないと思います。
B-Free でも BTRON のプログラミングをしたことのない人が
B-Free 内部のプログラムを手伝おうとするのは考えにくいです。
「B-Free には興味があるが、まだ様子見」という人は
かなりおられると思いますが、そういう人はぜひ
BTRON のプログラムをやってみてはいかがでしょうか。
3B/V & Code Warrior 待ち、という人も多いでしょうが、
3B/V は最初はハード込みの販売だけのようなので、
使えるようになるのはいつになるのかわかりませんよ。
今のところ TAD の仕様が ftp で公開されているので、
これを見ておくのも良いかと思います。
Aki. さん、BTRON の知識をかなり持っておられるようですね。
なにか作ってみてはいかがでしょうか?
飯島さん、BTRON のプログラムをやってみたいと
おっしゃっていた覚えがあるのですが、もし良かったら始めてみませんか?
できることがあれば、私がお手伝いしますよ。
# 大風呂敷広げてしまった...
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落合秀俊 名古屋大学工学部情報工学科
h953046b@ice.nuie.nagoya-u.ac.jp