[b-free 309] Re: My thought of B-Free s structure

Hidetosi Ochiai (h953046b@ice.nuie.nagoya-u.ac.jp)
Thu, 20 Mar 1997 12:33:44 +0900

こんにちは、落合です。

(内藤さん)
| > 1つ聞きたいのですが、「他のマシンと通信するのには
| > TCP/IP を動かす必要があるので、難しいような。。。」
| > で、TCP/IP だと難しいのはどんな問題があるからなのでしょうか。
:
|えーと、私が TCP/IP 云々のメイルを出した時点だと、Linux のカーネルをそ
|のまま使うのではなく、BTRON OS に改造してしまおうという話でした。
|で、直感的にネットワークはすぐには使えないな、と思ったわけです。

私は初めから外殻はカーネルの外に、と考えていました。
以下の内藤さんの発言、

| > そこで私は思うのです。
| > Linux のカーネルを改造して中心核・周辺核に、
| > X をデバイスドライバとして利用して外殻にしてはどうか。
|X をデバイスドライバとして利用するというのがイメージが湧かない
|のですが、どういうことを意味しているのでしょうか?

|おぉ、これは思いつきませんでした。IIJPPP のような感じですね。
|凄く面白いアイデアだと思います。
|
|このユーザ空間で動くプログラムをカーネルが呼び出すというアイデアは
|もう少し進めていきましょう。
|
|X だけでなくユーザ空間で動くデバイスドライバとか、いろいろ考えられ
|ますね。

|更にいうと BTRON のデバイスドライバと X が通信をするということなので、
|カーネルモードで動いているデバイスドライバが、他のマシンと通信するの
|は難しいと考えたのも理由のひとつです。
|カーネルから直接他のマシンに通信するというのは、あまり聞いたことがな
|いですよね? 「他のマシン」を指定する方法も簡単にはいきそうにないし。。。

を見ると、内藤さんは「X をデバイスドライバとして利用」を読んで
「デバイスドライバ」をいわゆる UNIX の文字型・ブロック型
デバイスドライバの様な物に受け取ったようですね。
また、ディスプレイプリミティブはカーネルの中だが
外の X を呼び出す、という風にも思われていたようです。

この辺りの認識の差は、内藤さんの実際に B-Free のカーネルを
プログラムしているということと、私の OS 深部に関する
知識が薄いということがあると思います。

落合秀俊 名古屋大学工学部電気電子情報工学科
h953046b@ice.nuie.nagoya-u.ac.jp