[b-free: 65] Draft of B-Free Manifesto

長谷川 徹 (NBF01763@niftyserve.or.jp)
Mon, 02 Jan 1995 12:18:00 +0900

 B−Freeプロジェクトのみなさん、こんにちは。B−Free宣言について
ですが、12月のミーティングで議論した結果をもとに、磯山さんがリファインした
ものを若干修正して以下に掲載します。これを第1版として各ネットへ発表しようと
思いますので、ご意見をお願いします。1月8日のミーティングで最終決定します。

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             B-Free宣言(95.1.1)

0)はじめに

 この文書「B-Free宣言」は、私たちが「B-Freeプロジェクト」を始めるにあたっての
決意表明であり、またプロジェクトの目指すべき目標を公に宣言するものであります。

1)プロジェクトの目的

 B-Free(びーふりー)プロジェクトとは、BTRON仕様に準拠したOSを一か
らフルスクラッチで作成するプロジェクトです。

 私たちは、これから作成するBTRON仕様OSを『B-Free OS(びーふりー・おー
えす)』と名付け、仕様の設計とコーディングを行っています。B-Free OS
は、マイクロカーネルをベースとした完全なマルチタスクOSであり、32bit
以上のCPUを対象としたOSです。

 私たちは、以下の三つの事実に勇気づけられ、BTRONを作成する決意をし、
また、BTRON規模のOSであっても個人規模で作成可能である、という根拠に
しています。

・個人によるITRONの実装例がいくつも報告されている
・ITRONをカーネルとしたBTRONの実装例が報告されている
・フィンランドのリニュス・トルバルズさんが個人規模で作ったLinuxが、
 現実に存在し稼働している

 私たちの作成するB-Free OSは、将来、ソースコードも含めてフリーに配
布される予定です。B-Free OSが全世界で使われ、TRONプロジェクトへの
理解者と協力者が増えることを願っています。

2)プロジェクトの目標

 B-Freeプロジェクトでは、以下の成果物の作成を目標としています。

 ・32bit CPUを対象とした BTRON仕様準拠OS
  (80386/PowerPC/etc...)
 ・同OSのソースコード
 ・同OS上のセルフ開発環境
 ・同OS上のアプリケーション
 ・各種ドキュメント

3)プロジェクトの性格

 ・成果物の公開
  プロジェクトの成果物は、最終的にフリーで公開される予定です。

 ・著作権
  ここで発生した著作権は、B-Freeプロジェクトと、各メンバーに属
  します。

 ・メンバーの資格
  B-Free OSの作成作業に協力して下さる方なら、どなたでもメンバー
  になれます。

4)プロジェクトの現状報告

 94. 8 プロジェクト発足
94.10 開発環境の決定
94.11 カーネルのβ版完成
94.12 周辺核の仕様検討開始

5)当プロジェクトへの連絡先

  仕様の設計やコーディングをやりたい方、アプリを作りたい方、また、それ以外に
  なんらかの形で協力して下さる方は、以下のメイルアドレスに連絡を下さい。
  開発用マシン(現在は、Linuxを開発環境としています)、ミーティング場所
  の提供なども助かります。

   B-Freeプロジェクトプロデューサ 長谷川 徹
   NIFTY-Serve NBF01763 (NBF01763@niftyserve.or.jp)

  また、B-Free OSのためのメイリングリストが設置されています。参加希望の
  方は、以下のメイルアドレスに連絡を下さい。

   B-Freeプロジェクトプロデューサ 長谷川 徹
   NIFTY-Serve NBF01763 (NBF01763@niftyserve.or.jp)

6)転載について

 この文書は、内容に変更を加えない限り、自由に転載してくださって結構です。

7)解説

 ※BTRON(ビートロン)とは?

 ※TRON(トロン)プロジェクトとは?

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以上です。最後の解説のところ、とっさにいい文章が思いつかなかったので
あけてあります。どなたか書いてくださいません?
                             電脳丸三郎太こと
                             長谷川 徹