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[b-free: 1586] Re: 普及の方策



 ウェルビーンの鈴木と申します。

Masayuki Okada wrote:

> こんにちは、まさゆきです。
>
> 普及の方策について振り返ってみると、B-Freeを普及させるには、
>  1.B.E.Pを越える必要がある。
>  2.そのために、(技術者を引き付ける)魅力が必要。
>  3.魅力とは、技術面、開発スタイル、豊富な情報、壮大なビジョンなどがあるが、
>    現状では、豊富な情報と(技術面、開発スタイル面も含む)壮大なビジョン。
>  4.フリーのOSを作る事はフリーのアプリケーションの作成と比べてそんなに特
>    別な事ではないという事の周知。
>
> 結局、いかに目の触れる所に興味を引く形でそれらを公開するかがカギになりそう
> ですね。

 1)魅力、2)周知、という論点についてはあまり反対意見は
出ていないようですね。
 で、ちょっと魅力について考えてみたいのですが。

 私は、専攻が物理だったということもありますが、最初に使用
したコンピュータはIBMの7090でした。FORTRANで微分方
程式の数値計算を行うのが目的で。なんとパンチカード。オペレ
ーティングシステムなんて知りもしませんでした。
 次は卒論の研究室でたまたま浮いた予算で購入したPC98の
VX21です。MS−DOSのVer3.3に触りました。付属
のBasicの方が色々できて、何のためのオペレーティングシ
ステムなのか疑問に思ったものです。しかし、ファイルを作った
りプログラム(一太郎)を起動したりがどのように行われている
かは不思議でした。
 決定的な要因は某坂村氏による「TRONを創る」でした。あれを
読んでからMSDOS−3.3をオペレーティングシステムと呼
びたくなくなり、同時にそのようなソフトウェアを実際に作るこ
とができるんだと感じ、そして猛烈に興味をそそられることとな
りました。そしてその興味は減りもせず現在に至っています。

 私事をながながと書いてしまいましたが、私自身は時代の雰囲
気というものがあったなぁと感じています。
 一方、私の周辺にいる人達に尋いてみると、UNIXライクな
オペレーティングシステムがPC上で動作し、それのソースも提
供されていること、には興味を示すのですが、なんかそれでもう
十分というか、そんな雰囲気があるのです。
 極端な話、Windowsにはとりたてて興味はない、フリー
なPC−UNIXには興味がある、BTRONになっていくカー
ネルにはWindowsと同様あまり興味が無い、という感じ。

 この感じはなんなのだろう、と思うのです。熱気は既に失せて
しまい、数少ない火の玉集団はLinuxにいってしまった、、
そんなような。

 以上は私の個人的な感触に過ぎません。異なる意見をお持ちの
方も多いと(そうあって欲しいと)思います。
 しかし、もし多少なりと上記のような雰囲気があるとしたら、
それは、オペレーティングシステムの魅力は何か、ということに
も影響すると思います。

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(株)ウェルビーン   鈴木保是
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