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B−Free 宣 言
B-Free Manifesto 94.11.26
1) プロジェクトの目的
なぜ、B-Free プロジェクトがはじまったのか?それは、一言でいえば、
「フリーのBTRONはない。だったら作ろう!」という、いたって軽い
ノリで始まっています。
もちろん、商品としてのBTRONはパーソナルメディア社から発売は
されていますが、ユーザの要求や当初のBTRONの目標とした仕様を全
て満たしているわけではありません。(たとえば、多国語やTACLなど)
ならば、ユーザ自身で納得のいく仕様で作ってしまえないものか。そうい
う動きがでてくるのも至極当然のことといえましょう。
事実、2〜3年前にも同様な呼びかけをした方も何人かはいたのですが、
残念ながら、開発環境がない、難しすぎる等の理由で実現までには至りま
せんでした。
しかし、その後Linuxなどのパーソナル環境でGCCやデバッガなど
が使えるようになり、また、個人でITRONカーネルを作成する事例がで
るにいたってBTRON仕様のOSを作成することも夢ではなくなってきた
のです。もちろん、作る難しさにはなんら変わりは無いはずですが、BTR
ONの仕様そのものへの理解も進んでいますし、また、1Bという鏡(反面
教師、という意味も含む)もあることから、2年前より環境は整備されてき
ていることと思います。
さらに、Windows95やSystem7ではBTRONの提案してきた各種機能も実
現されている(多国語やOLEなど)と聞きます。逆にいえば、BTRON
の提唱してきたことは別な形で世に認められている、ともいえるのです。な
らば,今こそ本家本元のBTRONで世に問えるもの、アピールできるもの
を作ってみようではないですか。
と、そんな心意気でこの「B−Freeプロジェクト」は始まったのです。
ここで一句
「ないのなら 作ってしまえ BTRON」
〔ここらへんは、どう書いていいか悩みましたが、とりあえずこんなとこで〕
2) プロジェクトの目標
最終成果物
80386以上のCPUを搭載したパソコンで稼働するBTRON OS
セルフの開発環境
各種アプリケーション(移植も含む)
各種ドキュメント
TRON プロジェクトに対する効果
各種研究のテストベースOSとして提供されます。
現在PMCが積極的な協力をしていますが、1私企業の保有するOSを全て
自由にできるかどうか、限界は明らかです。また、多くの研究機関、大学で
もフリーに中身が触れる(ソースが公開されている)OSがあればTRON
に関する研究の促進が期待できることでしょう。。
イネーブルウェアとしてのB−Freeも広く使ってもらえることが期待
できます。
3) プロジェクトの性格
成果物の公開
全てフリーで公開されます。
著作権
ここで発生した成果物の著作権は全てB−Freeプロジェクトと、その
メンバーに属します。
メンバーの資格
・特になし。老若男女、技術のあるなしに関わらず参加できます。
・基本的に全てボランティアですので、報酬等はありません(^^;
・参加および脱会も自由です。
4) プロジェクトの現状報告
〔定期的にManifestoそのものも変更、修正を加えて(基本理念は変わらない
程度に(^^;)それに追加する形で現状報告をしてはどうかと思います〕
94年11月現在
・カーネルのプロトタイプが完成
・周辺核仕様の検討中
5) プロジェクト参加の連絡先
当プロジェクトの目的に賛同いただいて、なんらかの活動をしてみたい方
は、下記までメールをお願いします。各種手続きについて説明します。
B-Freeプロジェクトプロデューサ 長谷川 徹
NIFTY-Serve NBF01763 (NBF01763@niftyserve.or.jp)
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以上です。みなさんのご意見をお願いします
電脳丸三郎太こと
長谷川 徹