[b-free 759] Re: 仮身名

Hideaki Suzuki (h1suzuki@Bridgew.edu)
Thu, 09 Oct 97 16:40:43 -0500

ども、Aki です。

In "[b-free 755] Re: 仮身名" with Hidekazu SHIOZAWA / 塩澤秀和,
(06:14:17 PM +0900 in October 09,1997)
- shiozawa wrote.

|塩澤です。
|
|From: h1suzuki@Bridgew.edu (Hideaki Suzuki)
|Subject: [b-free 751] Re: 仮身名
|Date: Wed, 08 Oct 97 23:57:55 -0500
|
|> えっと、道を使って実身を特定するとき(ここでは検索で実身を発見することを
<特
|> 定>といっています)道は不完全な物でよい。
|
|そういうことになってくると、むしろ、
|仮身名は短くてもよくて、実身名は長くなるのでは?

仮身名は別にして、長くなる実身名、どうして?

|> # 道の途中の実身の最大数(検索レベル)を指定できるようにすれば、
|> # 検索時間と完全性の trade-off はとれると思うし。
|
|link-basedな検索ってのは世の中あんまりないんですね。
|Webだと1つのページからだいたい20個ぐらいのリンクが
|あるとすると、3ホップ進んだだけで、20*20*20の
|8000ページになるわけ。そんなふうにネットワークを
|探索するのは大変なので、サーチエンジンはたいてい
|keyword-basedになるんです。ネットワークを扱わず、
|1次元的なテーブルによって検索するほうが速いですから。

その圧倒的な量は予想しましたが、以下の点で大丈夫だろうと思いました。

 1 Web とちがって、B-free OS が検索機能を提供している。
   Remote では、「○○という道が行き止まりか?」とOSに聞くだけでよい。
   >処理を分散できる。
 2 大量にリンクを持つ実身がある一方、行き止まりも多い(気がする ^^;)。
   例えば、20のリンクの先の実身が、2つは20リンクをもち、4つは10リンク、
   4つは5リンク、6っつは3リンク、4っつはリンク無しだとすれば、次の
   turn での検索数は、2*20+4*10+4*5+6*3 = 118 になり、20*20 = 400 より
   だいぶ少ない。
 3 近いリンクは、案外重複が多い。Webとちがって自分の所のファイルシステム
   を自分の力で検索できれば十分なので(後は他に任せる)、一度検索した
   実身を検索から除くことで、だいぶ、道の可能性が少なくなる。

などなどです。具体的には、次の方法でいけるんじゃないかしら。

入力:「a1 -> a2 -> a3 という道を通って、a3 に到達せよ。」
動作:

 1 実身名 a1 をファイルシステムの中に見つける。同じ名前の候補を
   b1,b2,b3... とする。
 2 b1,b2,b3 が、a1 へのリンクレコードを持っているか調べる。
   持っていれば、再帰的に、a1 -> a2 -> a3 と進んでゆく。

 3 b1,b2,b3 が、a1 へのリンクを持っていないのなら、b1,b2,b3 の
   リンクレコードにある実身を新しい検索対象とする。
   一度調べた実身は、もう、調べない。
 4 もし、新しい検索対象がファイルシステムの外に繋がっているのなら、
   「そのリンク -> a2 -> a3 という道で、a3 に到達できるか」を問い
   合わせて、結果待ちの状態で、その検索対象は検索済みと云う事にする。

 5 ある程度のくりかえしで中継実身名が得られないときは、その道は
   諦める。

出力:a3 の仮身。

   
   

|> ひとつは、ツリー型のこだわってネットワーク型の利点を生かしていない点。ネ
ット
|> ワークでは、目的地(実身)への道は一つではありません。
|
|TRONってまだ大規模なハイパーテキストシステムがなかった
|いわばハイパーテキスト万能論みたいな時代に考えられた
|ものなわけですけど、現在のWebの状況をみるにつけ、
|この自由自在なネットワークってのが
|ホントにいいものなのか問題を感じてきています。
|(問題点自体は前から言われていたことと同じなのですが)。
|
|そう、ネットワーク構造ってフラットなんです。
|これが、スケーラビリティにおいて重大な問題になるわけ。
|結局、人間ってのは、段階的詳細化でものごとを考えるので、
|巨大でフラットな網目構造というのはイメージしにくい。
|goto自由自在のプログラム言語と同じような感じ。
|良く言えばWeb、悪く言えば、スパゲッティーじゃん、と。
|
|塩澤 秀和 shiozawa@myo.inst.keio.ac.jp

行き止まりの道が、ある程度あると、フラットにはなりませんよ。
これは、実身仮身ネットワークが「一方向リンク」な為に、何かって言うと、段階的
になりやすい。「bi-linked を使わなかったのは賢いなあ」と時々思う。

まあ、完全にフラットの編み目なら、検索は速そうなんだけどねぇ。行き止まりがあ
るから、再帰的な検索を強いられる(道を探す場合)。

Web は、それぞれの階層化が大して無いのに、ルートのところがフラットな網目状に
なっているので、そういう問題点が顕著になるのでしょう。だって、相手の HP の先
頭からリンクを貼るのが礼儀じゃん。

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Hideaki Suzuki (SO in Bridgewater State College)
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