かなり古い話になってしまいましたが、ファイルシステムで
エラー訂正(検出)をすることについて、私なりの
まとめをします。
まず、エラー訂正機能はあってよいと思います。
が、どんな場合でもいるというわけではないので
メインで使うファイルシステムなら選択できるように
すべきではないでしょうか。
ファイルシステムのほうに訂正機能を入れるのか、
ドライバとファイルシステムの間に訂正機能をかませるのか、ですが、
ファイルシステムのほうで訂正をやるのは
ファイルシステムに閉じていて OS の全体の機構に影響がないですし、
スーパーブロックなのかファイルデータの部分なのかによって
部分的に修正したりしなかったり別の方法で修正したりできるので
それはそれで良いと思います。
一方ドライバで訂正するのは、ファイルシステムのほうで
考慮しなくても良いのでプログラムが楽になるのではないでしょうか。
内藤さんは BTRON1 標準 FD のファイルシステムをドライバレベルで
エラー訂正すると互換性がなくなるのを気にしているようですが、
「エラー訂正付き BTRON1 標準 FD」という新しい
ファイルシステムだと考えれば、互換性なくても
問題ないのではないでしょうか。
技術的には、エラー訂正をしていることを識別する
データをディスクの最初に書いておけば区別できます。
ユーザーが混同してしまって混乱するのでは、とお考えなのでしょうが、
説明すれば分かってくれるのではないでしょうか。
あと、フォーマットのときに 1B では読めないことを
くどくど説明して何回かボタンを押さなくてはいけないようにすれば
良いのでは、と思います。
少なくともどちらを採用しても大きな問題はないです。
また、両方採用しても良いのではないですか。
私としては、ドライバのほうで訂正するほうをお勧めしますが。
また、ファイルシステムの操作をアトミックにして
整合性を保つ機構は、今や必須だと思います。
(OS教科書には必ずといって良いほど載ってますね)
#本当の問題は、具体的なファイルシステムの構造を決めること
#のような気がします。
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落合秀俊 名古屋大学工学部情報工学科
h953046b@ice.nuie.nagoya-u.ac.jp