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[b-free: 1294] B-Free Next Generation ML




隆一です。


B-Free ML と Next Generation ML の両方に出しています。
Reply-to に注意。


From: Hideaki Suzuki <h1suzuki@bridgew.edu>
Subject: [b-free: 1269] Re: Object         Orientedに関する話。とか。
Date: Mon, 06 Apr 1998 06:22:29 -0400

> すみません。対応が遅れました。m(._.)m
> 各 ML に対する割り振りは、依存ありません。
> 
> Next Generation (*tarTreck みたい ^_^)と、Kernel の方への登録をお願いし
> ます。
> 
> -Aki.
> 
> p.s.
>  短縮して、NG ってするのは、やめましょうょ。
>  なんか、Associate Professor を Ass. Prof. っていうのと
>  同じ、つらさがある。成功しなさそぅ。(笑)
>  # かといって、良い名も思い浮かばないけど、、、。

ちょーっと、遅かったですね。
すでに B-Free NG という名前で ML は、作ってしまいました :-)



で、次世代 B-Free ですが、ここはやはり「真の BTRON」を目指す、というの
が目標ではないでしょうか?

もう、1B すら 10 年たってしまい、1B の量的改良版である 3B が出つつあり
ますが、本来 BTRON1 仕様は一時的なもので、本来出るはずだった BTRON の
ダウングレード版にすぎないものです。
BTRON1 が出た当時のハードウェアがあまりにも非力でした。そのため、性能
に見当った機能だけを決め、とりあえず仮身/実身の環境を載せたものが 
BTRON1 だったわけです。

当時ですら、坂村先生が BTRON の機能として語っていた機能のうち一部のも
のは BTRON1 から外されていました。外された機能としては、BTRON Bus によ
る電子文房具との接続機能や、お回しのようなバッチ機能があります。また、
TRON にとって重要なネットワーク機能もありませんでした。

本来、BTRON というのは、それだけで単体で動かすようなものではありません。
BTRON、ITRON、CTRON を積んだ他のマシンと協調して動くものとして構想され
ていたものだったはずです。MTRON という分散処理を Manage する TRON のサ
ブプロジェクトがあったのもそのためです。HFDS という超機能分散処理環境
の実現が最終的な TRON の目標として掲げられています。

しかし、現在のところ ITRON と BTRON がつながるようなことはできて
いません。それどころか、BTRON 同士をつないて協調処理をすることす
らできていない状態です。


真の BTRON {マシン、OS} は、BTRON3 のような単なる量的な改良だけででき
るものではありません。むしろ、質的に進化する必要があります。

BTRON マシンは、他のマシンと通信ができ、協調して分散処理をできることが
必要です。分散処理にしても、従来使われてきた技術 (RPC/NFS) のような、
単なる手続き呼び出しのネットワーク拡張や、ファイルシステムのネットワー
ク拡張では HFDS の環境にはほど遠いでしょう。

もっと飛び抜けた TRON ならではの機能を考える必要があります。

それは、ネットワークごしに他のマシンの機能を意識せずに使うという、単な
るローカルマシンの延長上にすぎない、透過性を目標にした従来のネットワー
ク技術とはひと味違ったものになるはずです。
また、能力的に大体同じようなマシン同士が通信するだけでなく、組み込み機
器などの能力的にかけ離れたマシンが通信する環境上で動くようになるでしょ
う。

真の BTRON を実際に実現するには、いろいろと問題があります。
しかし、すでにハードウェアの性能向上により、10 年前にあった枷はほとん
どなくなりました。インターネットという世界を覆うネットワークも構築され
ています。HFDS を実現するための土台は整いつつあります。

あとは、どのようなものにするかという想像力と、実際に作成するための意欲
さえあれば真の BTRON は実現できるのです。


。。。というような、真の BTRON の実現、そのための議論を B-Free Next
Generation ML で行うというのはどうでしょうか?



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