こんにちは。 とりあえず、件のスクリプト言語について、 ファーストプレビューができる程度まで漕ぎ付けました。 従来の init 用のコマンドを用いてドライバ等のデバッグを なさる予定の方がいらっしゃいましたら ML にてご連絡ください。 反応が無い場合、12/8 の午前中にコードを commit します。 以下、思い付くままに箇条書きします。 <スクリプト環境の名称> Mitten と書き(みとん)と読みます。 <Mitten と init の関係> init は、スクリプトインタープリタとして Mitten を 利用しているという関係になります。 tclsh が Tcl のスクリプトインタープリタを実装している というのと同じ関係です。 Mitten は可能な限り init と分離可能なように実装されています。 スクリプティング環境の分離は、「全てのユーザが自分が望む 環境を実現する」という HMI自動チューニングの思想にも 則った実装であると考えます。 <今後のコマンドラインインターフェースについて> コマンドラインの文法は大幅に変更されます。 基本的には逆ポーランド記法です。 PostScript と可能な限り共通の文法を採用しました。 たとえば、実行可能オブジェクトをオペレータと呼び、 文字列は ( ) で囲みます。 また、First Preview では実現されていませんが、 ベクトルは [ ] で囲みプロシージャは{ } で囲みます。 コマンドラインの評価は、逆ポーランド記法であることに 注意してください。多くのプログラミング言語と異なり、演算子や 関数に相当する要素(オペレータ)は引数の後に記述します。 例えば、Hello world は (Hello world\n) == と表記します。 1 と 3 の和を計算し、印字するには 1 3 add == と表記します。 まず、1 3 add が計算され、結果の 4 が == によって印字されます。 <今後の組み込みコマンドの書き方> なお、C 言語による組み込みコマンドの書き方ですが、 従来の組み込みコマンドの書き方( cmd(W ac, B** av) の形)でも 大丈夫なような proxy をつけてあります。 パフォーマンス的には、新しい形式を用いたほうがいいと思いますし、 新しい形式では型チェックの機能をつけることもできます。 <First Preview で不足していること> 文書がありません。 正式リリースまでには書こうと思います。 構文解析がいい加減です。 言語が持っている型チェック機能が使えません。 オペレータが貧弱です。 ファイルシステムと連携ができません。 描画系オペレータが貧弱です。 プロシージャが実装されていません。 条件分岐系オペレータが実装されていません。 ベクトルが実装されていません。 現在のところ、描画系オペレータが貧弱なので それほど深刻な問題ではありません。 辞書機能が貧弱です。 オペレータが多数登録されたとき性能低下が予想されます。 ユーザオペレータの定義も利用もできません。 -- from もなか