[b-free: 27] Draft of B-Free Manifesto

長谷川 徹 (NBF01763@niftyserve.or.jp)
Sun, 27 Nov 1994 17:08:00 +0900

 B−Freeプロジェクトのみなさん、こんにちは。
隆一さんが提案された「B−Free宣言(Manifesto)」についてです。
私としても一応メモ程度のものは考えていて、そろそろちゃんとした形で
まとめようと思っていた矢先でした。隆一さんが提案された章たてで草案
ということで提案します。なお〔 〕内は私の注です。
 それと、TRONファン向けのものと、一般向け(TRONをよく知らない
人向け)を作るといいかもしれません。今回の草案はどちらかというと、
TRONファン向けのものです(^^;

−−−−−−−−−−−−−−ここから−−−−−−−−−−−−−−−−

           B−Free 宣 言
          B-Free Manifesto 94.11.26

1) プロジェクトの目的

なぜ、B-Free プロジェクトがはじまったのか?それは、一言でいえば、
  「フリーのBTRONはない。だったら作ろう!」という、いたって軽い
  ノリで始まっています。
   もちろん、商品としてのBTRONはパーソナルメディア社から発売は
  されていますが、ユーザの要求や当初のBTRONの目標とした仕様を全
  て満たしているわけではありません。(たとえば、多国語やTACLなど)
  ならば、ユーザ自身で納得のいく仕様で作ってしまえないものか。そうい
  う動きがでてくるのも至極当然のことといえましょう。
   事実、2〜3年前にも同様な呼びかけをした方も何人かはいたのですが、
  残念ながら、開発環境がない、難しすぎる等の理由で実現までには至りま
  せんでした。
   しかし、その後Linuxなどのパーソナル環境でGCCやデバッガなど
  が使えるようになり、また、個人でITRONカーネルを作成する事例がで
  るにいたってBTRON仕様のOSを作成することも夢ではなくなってきた
  のです。もちろん、作る難しさにはなんら変わりは無いはずですが、BTR
  ONの仕様そのものへの理解も進んでいますし、また、1Bという鏡(反面
  教師、という意味も含む)もあることから、2年前より環境は整備されてき
  ていることと思います。
   さらに、Windows95やSystem7ではBTRONの提案してきた各種機能も実
  現されている(多国語やOLEなど)と聞きます。逆にいえば、BTRON
  の提唱してきたことは別な形で世に認められている、ともいえるのです。な
  らば,今こそ本家本元のBTRONで世に問えるもの、アピールできるもの
  を作ってみようではないですか。
   と、そんな心意気でこの「B−Freeプロジェクト」は始まったのです。
  ここで一句
        「ないのなら 作ってしまえ BTRON」

  〔ここらへんは、どう書いていいか悩みましたが、とりあえずこんなとこで〕

2) プロジェクトの目標

   最終成果物
    80386以上のCPUを搭載したパソコンで稼働するBTRON OS
    セルフの開発環境
    各種アプリケーション(移植も含む)
    各種ドキュメント

   TRON プロジェクトに対する効果
    各種研究のテストベースOSとして提供されます。
   現在PMCが積極的な協力をしていますが、1私企業の保有するOSを全て
   自由にできるかどうか、限界は明らかです。また、多くの研究機関、大学で
   もフリーに中身が触れる(ソースが公開されている)OSがあればTRON
   に関する研究の促進が期待できることでしょう。。
    イネーブルウェアとしてのB−Freeも広く使ってもらえることが期待
できます。

3) プロジェクトの性格

  成果物の公開
   全てフリーで公開されます。

  著作権
    ここで発生した成果物の著作権は全てB−Freeプロジェクトと、その
    メンバーに属します。

  メンバーの資格
   ・特になし。老若男女、技術のあるなしに関わらず参加できます。
   ・基本的に全てボランティアですので、報酬等はありません(^^;
   ・参加および脱会も自由です。

4) プロジェクトの現状報告
  〔定期的にManifestoそのものも変更、修正を加えて(基本理念は変わらない
   程度に(^^;)それに追加する形で現状報告をしてはどうかと思います〕

   94年11月現在
    ・カーネルのプロトタイプが完成
    ・周辺核仕様の検討中

5) プロジェクト参加の連絡先

   当プロジェクトの目的に賛同いただいて、なんらかの活動をしてみたい方
  は、下記までメールをお願いします。各種手続きについて説明します。

    B-Freeプロジェクトプロデューサ 長谷川 徹
NIFTY-Serve NBF01763 (NBF01763@niftyserve.or.jp)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
以上です。みなさんのご意見をお願いします
                           電脳丸三郎太こと
                           長谷川 徹