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36.14. nis — Sun の NIS (Yellow Pages) へのインタフェース

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36.16. commands — コマンド実行ユーティリティ

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36.15. syslog — Unix syslog ライブラリルーチン群

プラットフォーム: Unix

このモジュールでは Unix syslog ライブラリルーチン群へのインタフェースを提供します。 syslog の便宜レベルに関する詳細な記述は Unix マニュアルページを参照してください。

このモジュールでは以下の関数を定義しています:

syslog.syslog([priority], message)

文字列 message をシステムログ機構に送信します。 末尾の改行文字は必要に応じて追加されます。 各メッセージは facility および level からなる優先度でタグ付けされます。 オプションの priority 引数はメッセージの優先度を定義します。 標準の値は LOG_INFO です。 priority 中に、便宜レベルが (LOG_INFO | LOG_USER のように) 論理和を使ってコード化されていない場合、 openlog() を呼び出した際の値が使われます。

syslog.openlog(ident[, logopt[, facility]])

標準以外のログオプションは、 syslog() の呼び出しに先立って openlog() でログファイルを開く際、明示的に設定することができます。 標準の値は (通常) indent = 'syslog'logopt = 0facility = LOG_USER です。 ident 引数は全てのメッセージの先頭に付加する文字列です。 オプションの logopt 引数はビットフィールドの値になります - とりうる組み合わせ値については以下を参照してください。オプションの facility 引数は、 便宜レベルコードの設定が明示的になされていないメッセージに対する、 標準の便宜レベルを設定します。

syslog.closelog()

ログファイルを閉じます。

syslog.setlogmask(maskpri)

優先度マスクを maskpri に設定し、以前のマスク値を返します。 maskpri に設定されていない優先度レベルを持った syslog() の呼び出しは無視されます。標準では全ての優先度をログ出力します。 関数 LOG_MASK(pri) は個々の優先度 pri に対する優先度マスクを計算します。関数 LOG_UPTO(pri) は優先度 pri までの全ての優先度を含むようなマスクを計算します。

このモジュールでは以下の定数を定義しています:

優先度 (高い優先度順):
LOG_EMERGLOG_ALERTLOG_CRITLOG_ERRLOG_WARNINGLOG_NOTICELOG_INFOLOG_DEBUG
便宜レベル:
LOG_KERNLOG_USERLOG_MAILLOG_DAEMONLOG_AUTHLOG_LPRLOG_NEWSLOG_UUCPLOG_CRON 、および LOG_LOCAL0 から LOG_LOCAL7
ログオプション:
<syslog.h> で定義されている場合、 LOG_PIDLOG_CONSLOG_NDELAYLOG_NOWAIT 、および LOG_PERROR