この章ではは、特定の Python オブジェクト型固有の関数について述べています。 これらの関数に間違った型のオブジェクトを渡すのは良い考えではありません; Python プログラムから何らかのオブジェクトを受け取ったとき、 そのオブジェクトが正しい型になっているか確信をもてないのなら、 まず型チェックを行わなければなりません; 例えば、あるオブジェクトが辞書型か調べるには、 PyDict_Check() を使います。 この章は Python のオブジェクト型における “家計図” に従って構成されています。
警告
この章で述べている関数は、渡されたオブジェクトの型を注意深くチェックしはするものの、多くの関数は渡されたオブジェクトが有効な NULL なのか有効なオブジェクトなのかをチェックしません。これらの関数に NULL を渡させてしまうと、関数はメモリアクセス 違反を起こして、インタプリタを即座に終了させてしまうはずです。
この節では、Python の型オブジェクトとシングルトン(singleton)オブジェクト None について述べます。
シーケンスオブジェクトに対する一般的な操作については前の章ですでに述べました; この節では、Python 言語にもともと備わっている特定のシーケンスオブジェクトについて扱います。