このモジュールでは汎用の (浅い/深い) コピー操作を提供しています。
以下にインタフェースをまとめます:
import copy
x = copy.copy(y) # make a shallow copy of y
x = copy.deepcopy(y) # make a deep copy of y
このモジュール固有のエラーに対しては、 copy.error が送出されます。
浅い (shallow) コピーと深い (deep) コピーの違いが関係するのは、複合オブジェクト (リストやクラスインスタンスのような他のオブジェクトを 含むオブジェクト) だけです:
深いコピー操作には、しばしば浅いコピー操作の時には存在しない 2 つの問題がついてまわります:
deepcopy() 関数では、これらの問題を以下のようにして回避しています:
このモジュールでは、モジュール、メソッド、スタックトレース、スタックフレーム、ファイル、ソケット、ウィンドウ、アレイ、その他これらに 類似の型をコピーしません。このモジュールでは元のオブジェクトを変更せずに返すことで関数とクラスを (浅くまたは深く)「コピー」します。これは pickle モジュールでの扱われかたと同じです。
辞書型の浅いコピーは dict.copy() で、リストの浅いコピーはリスト全体を指す スライス (例えば copy_list = original_list[:]) でできます。
バージョン 2.5 で変更: 関数コピーの追加.
クラスでは、pickle 化を制御するためのインタフェースと同じインタフェースをコピーの制御に使うことができます。これらのメソッドに関する情報は pickle モジュールの記述を参照してください。 copy モジュールは pickle 用関数登録モジュール copy_reg を使いません。
クラス独自のコピー実装を定義するために、特殊メソッド __copy__() および __deepcopy__() を定義することができます。前者は浅いコピー操作を実装するために使われます; 追加の引数はありません。後者は深いコピー操作を実現するために呼び出されます; この関数には単一の引数としてメモ辞書が渡されます。 __deepcopy__() の実装で、内容のオブジェクトに対して深いコピーを生成する必要がある場合、 deepcopy() を呼び出し、最初の引数にそのオブジェクトを、 メモ辞書を二つ目の引数に与えなければなりません。
参考