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タプルオブジェクト (tuple object)

PyTupleObject

この PyObject のサブタイプは Python のタプルオブジェクトを表現します。

PyTypeObject PyTuple_Type

この PyTypeObject のインスタンスは Python のタプル型を表現します; Python レイヤにおける tupletypes.TupleType と同じオブジェクトです。

int PyTuple_Check(PyObject *p)

p がタプルオブジェクトか、タプル型のサブタイプのインスタンスである場合に真を返します。

バージョン 2.2 で変更: サブタイプを引数にとれるようになりました.

int PyTuple_CheckExact(PyObject *p)

p がタプルオブジェクトで、かつタプル型のサブタイプのインスタンスでない場合に真を返します。

バージョン 2.2 で追加.

PyObject* PyTuple_New(Py_ssize_t len)
Return value: New reference.

サイズが len 新たなタプルオブジェクトを返します。失敗すると NULL を返します。

バージョン 2.5 で変更: この関数は以前は len の型に int を利用していました。 この変更により、 64bit システムを正しくサポートするには修正が必要になります。

PyObject* PyTuple_Pack(Py_ssize_t n, ...)
Return value: New reference.

サイズ n 新たなタプルオブジェクトを返します。失敗すると NULL を返します。タプルの値は後続の n 個の Python オブジェクトを指す C 引数になります。 PyTuple_Pack(2, a, b)Py_BuildValue("(OO)", a, b) と同じです。

バージョン 2.4 で追加.

バージョン 2.5 で変更: この関数は以前は n の型に int を利用していました。 この変更により、 64bit システムを正しくサポートするには修正が必要になります。

Py_ssize_t PyTuple_Size(PyObject *p)

タプルオブジェクトへのポインタを引数にとり、そのタプルのサイズを返します。

バージョン 2.5 で変更: これらの関数は以前は int を返していました。 この変更により、 64bit システムを正しくサポートするには修正が必要になります。

Py_ssize_t PyTuple_GET_SIZE(PyObject *p)

タプル p のサイズを返しますが、 p は非 NULL でなくてはならず、タプルオブジェクトを指していなければなりません; エラーチェックを行いません。

バージョン 2.5 で変更: これらの関数は以前は int を返していました。 この変更により、 64bit システムを正しくサポートするには修正が必要になります。

PyObject* PyTuple_GetItem(PyObject *p, Py_ssize_t pos)
Return value: Borrowed reference.

p の指すタプルオブジェクト内の、位置 pos にあるオブジェクトを返します。 pos が範囲を超えている場合、 NULL を返して IndexError 例外をセットします。

バージョン 2.5 で変更: この関数は以前は pos の型に int を利用していました。 この変更により、 64bit システムを正しくサポートするには修正が必要になります。

PyObject* PyTuple_GET_ITEM(PyObject *p, Py_ssize_t pos)
Return value: Borrowed reference.

PyTuple_GetItem() に似ていますが、引数に対するエラーチェックを行いません。

バージョン 2.5 で変更: この関数は以前は pos の型に int を利用していました。 この変更により、 64bit システムを正しくサポートするには修正が必要になります。

PyObject* PyTuple_GetSlice(PyObject *p, Py_ssize_t low, Py_ssize_t high)
Return value: New reference.

p の指すタプルオブジェクト内の、位置 low から high までのスライスを取り出して、タプルオブジェクトとして返します。

バージョン 2.5 で変更: この関数は以前は low, high の型に int を利用していました。 この変更により、 64bit システムを正しくサポートするには修正が必要になります。

int PyTuple_SetItem(PyObject *p, Py_ssize_t pos, PyObject *o)

p の指すタプルオブジェクト内の位置 pos に、オブジェクト o への参照を挿入します。成功した場合には 0 を返します。

ノート

この関数は o への参照を “盗み取り” ます。

バージョン 2.5 で変更: この関数は以前は pos の型に int を利用していました。 この変更により、 64bit システムを正しくサポートするには修正が必要になります。

void PyTuple_SET_ITEM(PyObject *p, Py_ssize_t pos, PyObject *o)

PyTuple_SetItem() に似ていますが、エラーチェックを行わず、新たなタプルに値を入れるとき 以外には使ってはなりません

ノート

この関数は o への参照を “盗み取り” ます。

バージョン 2.5 で変更: この関数は以前は pos の型に int を利用していました。 この変更により、 64bit システムを正しくサポートするには修正が必要になります。

int _PyTuple_Resize(PyObject **p, Py_ssize_t newsize)

タプルをリサイズする際に使えます。 newsize はタプルの新たな長さです。タプルは変更不能なオブジェクト ということになっている ので、この関数は対象のオブジェクトに対してただ一つしか参照がない時以外には使ってはなりません。タプルがコード中の他の部分ですでに参照 されている場合には、この関数を 使ってはなりません 。タプルは常に指定サイズの末尾まで伸縮します。成功した場合には 0 を返します。 クライアントコードは、 *p の値が呼び出し前と同じになると気体してはなりません。 *p が置き換えられた場合、オリジナルの *p は破壊されます。失敗すると -1 を返し、 *pNULL に設定して、 MemoryError または SystemError を送出します。

バージョン 2.2 で変更: 使われていなかった三つ目のパラメタ、 last_is_sticky を削除しました.

バージョン 2.5 で変更: この関数は以前は newsize の型に int を利用していました。 この変更により、 64bit システムを正しくサポートするには修正が必要になります。

int PyTuple_ClearFreeList()

free list をクリアします。 開放したアイテム数を返します。

バージョン 2.6 で追加.