赤紫蘇2.リファレンス

 配列


配列の概要

配列クラスは、STLコンテナを用いて定義します。

STLコンテナ以外のコンテナであっても、も、クラスインターフェースとして、STLコンテナと同等のメソッドを実装していれば、使用することができます。

コンテナは、以下の二種類を扱うことができます。

・順序つきコンテナ(sequential container)

std::list<>、std::vector<>などのように、push_back()メソッドを持ち、push_back()メソッドで挿入された要素が、挿入順に並ぶコンテナです。
順序つきコンテナでは、push_back()メソッド、clear()メソッド、size()、begin()メソッド、end()メソッドを実装しており、iterator型とconst_iterator型に加え、value_type型が使用できる必要があります。

・連想コンテナ(associative container)

std::map<>、std::multimap<>、std::set<>、std::mutlset<>のように、指定されたキーによりコンテナ内の順序付けが可能なコンテナです。
値方として、std::pair<key_type, value_type> が使用でき、insert()メソッド、clear()メソッド、size()メソッド、begin()メソッド、end()メソッドを実装しており、iterator型とconst_iterator型に加え、value_type型が使用できる必要があります。

配列の定義

通常のSTLの使用法と同様です。
たとえば、long型の配列をstd::vector<>で表現する場合、

typedef std::vector<long> long_array;

などと定義することで、long型の配列を生成することができます。

leafクラスの定義

配列に対するleafクラスを定義する場合のテンプレートが、赤紫蘇2には、準備されています。

順序つきコンテナのleafクラスを定義する場合には、aka::sequential_array<>テンプレートを使います。宣言は以下の通りです。

template<class T, class VL=xiso::leaf<TYPENAME T::value_type> >
class sequential_array;

Tは、コンテナクラス名、VLは、要素の値を処理するleafクラスを指定します。
例としてとして、上記のlong_arrayに対応するleafクラスの定義は、以下のようになります。

namespace xiso {
  struct leaf<long_array> : aka::sequential_array<long_array> { };
}

また、leafクラス名を指定する場合には、以下の方法で定義します。

namespace xiso {
  typedef aka::sequential_array<long_array> long_array_leaf;
}

連想コンテナの場合には、aka::associative_array<>テンプレートを使用します。使用法は、aka::sequential_array<>テンプレートと同様です。

template<class T, class VL=xiso::leaf<TYPENAME T::value_type> >
class associative_array;


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