使用方法

コンパイラ(GNU C)の代わりに使います。コマンドは acpp です。

説明

C++ for CGI はプリプロセッサーですが、コンパイラ (g++) を制御します。したがって、コンパイラの代わりとして使うことができます。プログラム名はacpp です。gcc(g++) コマンドの代わりに acpp コマンドを使うことで、CGI プログラムをコンパイルすることができます。
C++ for CGI の使用方法は次のとおりです。
acpp [acpp options] [compiler options] files...
例えば、
acpp -visible -o bmi.cgi bmi.cpp
のように実行します。Makefileの中では
CC = acpp
などとして、GNU Cの代わりに使用します。
C++ for CGIがプログラムファイルとして認識するのは、添え字(サフィックス)が .cpp .c .cc のファイルだけです。
コンパイルされたCGIプログラムのパーミッションは 755 にしてください。これ以外のパーミッションではエラーになることがあります。

オプション

C++ for CGIのオプションは次のものがあります。
オプション説明
-remain一時ファイルを削除せずに残す。
-visible実行経過を表示する。
-preプリプロセスのみ行う。一時ファイルを残す
-versionC++ for CGIのバージョンを表示する
-project nameプロジェクトファイルの名前をnameにする。
nameはCのプログラムであることを示すようにサフィックスを .cpp にしてください。
指定しない場合、プロジェクトファイル名は、 acpp.project.cpp になります。
-cleanプロジェクトファイルを解析しない。
C++ for CGIのデバッグ用のオプションで使うことはありません。
上記のコマンドラインを使うことはほとんどありません。仮に使うとしても、-visible程度です。そのほかは、C++ for CGIを開発するときに使いました。
次のオプションは、GNU C のオプションですが、C++ for CGIの動作に影響を与えます。
オプション説明
-o name作成するオブジェクトファイルや実行ファイルの名前を指定する。
nameは作成するファイルに適した名前を指定する必要があります。
-EGNU Cのプリプロセス処理のみ行う。
-oオプションで出力を指定しない場合は標準出力に結果を出力する。
ファイルに出力する場合、サフィックスは .I とする。
-Sアッセンブラソースファイルを作る。
ファイルにする場合、サフィックスは .as とする。
-cオブジェクトファイルを作る。
ファイルにする場合、サフィックスは .o とする。
影響を与えるといっても、GNU Cに渡すコマンドラインを少し変更する程度ですが....

注意・制限事項

  1. ソースファイル、インクルードファイルの漢字コードはEUC、改行コードはLF です。これ以外のコードでは、うまく処理を行うことができません。
  2. CGIプログラムのパーミッションは755にしなければなりません。