SpatialSoften / TemporalSoften

SpatialSoften (clip, int radius, int luma_threshold, int chroma_threshold)
TemporalSoften (clip, int radius, int luma_threshold, int chroma_threshold, int "scenechange", int "mode")

SpatialSoften フィルタと TemporalSoften フィルタは、ピクセルを選択的にブレンドすることによってビデオクリップからノイズを取り除きます。これらのフィルタは、奇跡をもたらすことができます。私*1は、これらのフィルタを試してみることを強く推奨します。しかし設定が高すぎると細部まで消し去ってしまう可能性もありますので、度を越さないようにしてください。また、とりわけ radius の値が大きい場合に非常に重くなりますので、他のすべての準備ができるまで有効にしないでください。

SpatialSoften は、フレーム内の各サンプルを、中央のサンプルとの差が一定の閾値を超えない近傍のすべてのサンプルの平均と置換します。「近傍」とは、xy 方向において radius を超えない範囲のピクセルを意味します。使用される閾値は、Y (輝度)サンプルについては luma_threshold、U と V (色差)サンプルに関しては chroma_threshold です。

同じフレームの近傍ピクセルではなく、近傍フレームの同じピクセルを見るということを除けば、TemporalSoften は(SpatialSoften と)似ています。radius を超えない範囲のすべてのフレームが分析されます。このフィルタは、SpatialSoften ほど効果的には見えません。

これらのフィルタが行うことを理解するために、パラメータをいじってみることをおすすめします。たとえば、他の値を低くしたまま 3 つのパラメータのうちの 1 つを非常に高い値に設定してみてください。そして何が起こるのかを見てください。3 つのパラメータのいずれか 1 つを 0 に設定すると、このフィルタを非常に重い無処理*2にしてしまいます。

TemporalSoften は輝度と色差を別々に平滑化しますが、SpatialSoften は輝度と色差の両方の閾値が渡された場合にのみ平滑化します。

SpatialSoften フィルタは、YUY2 入力に関してのみ動作します。入力が YUY2 フォーマットではない場合、ConvertToYUY2 フィルタを使用することができます。

AviSynth v2.04 以降を使用しているのなら、TemporalSoften2 プラグイン*3を使用する必要はありません。組み込みの TemporalSoften は、TemporalSoften2 の実装に置き換えられています。

v2.50 から、TemporalSoften に 2 つのオプションが追加されています:

適切なデフォルト値: TemporalSoften(4,4,8,15,2)

更新履歴:

v2.56 TemporalSoften は(YV12、YUY2 に加え) RGB32 入力でも動作する

原文 Date: 2007/07/14 18:06:23
日本語訳 $Date: 2008/06/28 00:58:31 $